(元記事)
https://laughingsquid.com/cuban-lectores-who-read-books-to-cigar-factory-workers/  by Lori Dorn  Apr 19, 2018

 

(内容)

 

数世紀に渡り、キューバはその伝説的ハンドメイドのシガー(葉巻)で有名だが、その仕事は反復作業で暫くすればすぐに飽きる。こうしたことから、1865年、工場オーナーは素晴らしい伝統を開始した。それはレクター(読師)が、工場の前に座り、働き続けるシガー巻き職人に向かって、マイクで本を音読するというものである。今回、Great Big Storyがそうした読師の一人 Lucio C. Peña を訪れた。彼はハバナにあるH. Uppmann工場でこの仕事を楽しんでやっている。

 

 

 

 

多くの人が世界で最も有名なキューバ・シガーのことを知っているだろう。だが、多くの人はシガー工場で重要な役割を果たす専門職のことを知らない。

 

 

 

(読師)

私は単なる読み手じゃない。文化を伝える者なんです。19世紀中旬、タバコ工場がシガー巻き職人から担当者を一人を選ぶことにしました。それは、当時はとても低かった知識レベルを改善する為に文学作品を読んで聞かせる人です。それから、この伝統が拡大し始めました。全ての工場が同じことをしようとしたからです。

 

 

 

<ハバナ>
実際の仕事を見てみよう。
Lucio C. Peña は、毎日朝早くに起きて、H.Upmanシガー工場に歩いて通っている。そこで準備して、シガー巻き職人に読み聞かせる。彼はニュースや雑誌などいろんなものを読むが、一番はやはり文学作品である。

 

 

 

(読師)

できるだけ、彼らの日常生活に影響を与えられるものや、彼らが諸問題に対処するのに役立つようなものを選んでいます。また、記念日や歴史的な日のような特別な時には、そうした日や人に関連した本を持ち込んでいます。それが彼らの知識を広げるのに役立つからです。

 

 

普通、一冊読み終わると、アンケートみたいなものを取ります。前回のアンケートでは、冒険小説を要望されました。何冊か候補を提示すると、彼らは「モヒカン族の最後」を選びました。今、私が読んでいる本です。私たちは今、この本の9章を読んでいます。

 

 

私はこの仕事が好きです。非常に重要な目的に貢献できるからです。文化的な視野を広げるだけでなく、彼らが日常生活の諸問題に対処できるよう手助けできるからです。読み聞かせを通じて、彼らが抱えている問題の解決策を見出すことができるのです。

 

 

キューバのことわざにこんなものがあります。「カニが逃げる前に甲羅に火をつけろ」 灼熱の炎を吹きかけられても、私がここを去ることはありませんけどね。