(元記事)
https://www.boredpanda.com/algorithms-design-concert-hall-elbphilharmonie-hamburg-germany/
by James Gould-Bourn Oct 1 2017
(内容)
計画より7年長引いた。当初予算の10倍かかった。だが、この写真を見れば分かる。ハンブルクの新コンサートホールはそれだけ待った甲斐があった。
「エルプフィルハーモニー」と呼ばれるこのホールは収容2100席ながら、総工費は驚愕の8.43億ドルかかっている。デザインはスイス人建築家の Jacques Herzog と Pierre de Meuron。ロンドンのテート・モダンや北京の鳥の巣スタジアムで有名な建築家である。ロスのウォルト・ディズニー・コンサートホールや東京のサントリーホールで有名な日本人音響技師の豊田泰久の協力を得て、アルゴリズムを用いてホールに1万枚の独自音響パネルを作り上げた。ジプサム(石膏)ファイバーで出来た各パネルには100万個のセル(気泡)があり、そのパネルが中央ホールの天井、壁、手すりに敷き詰められている。音波がこのパネルに当ると、セルがそれを吸収もしくはホール中に反響することで音を形作る。同じように音波を吸収もしくは散乱するパネルは一枚もなく、全てのパネルが一体となって、全ての観客の耳に完璧なバランスの音が届くようになっている。この独創的なオーディオエンジニアリングの技術は同じように素晴らしいファサードにぴったりマッチしている。エルベ川に立つこのホールは町で一番高い建築物である。その屋上は波の形状をあしらったデザインであり、巨大シークインでカバーされている。また、建物全体が光によって色が変わる1000枚のガラスパネルで覆われている。
ブラームスやメンデルスゾーンが生まれた地に相応しく、音楽と建築の両面で美しい仕上がりとなっている。一度でいいから、こんなコンサートホールで演奏を堪能してみたいものだ。
ハンブルクの壮麗な新コンサートホール
Image credits: Maxim Schulz
収容2100席ながら、総工費は驚愕の8.43億ドル
Image credits: Iwan Baan
計画より7年長引き、当初予算(82百万ドル)の10倍かかった。
Image credits: Michael Zapf
だが、見ての通りの素晴らしい仕上がり。
Image credits: Fabian Bimmer
デザインはスイス人建築家の Jacques Herzog と Pierre de Meuron
Image credits: Christian Charisius
日本人音響技師の豊田泰久の協力を得ている。
Image credits: Michael Zapf
アルゴリズムを用いてホールに1万枚の独自音響パネルを作り上げた
Image credits: One to One
建築家Benjamin Korenは「100%アルゴリズムをコントロールした。これ以上はない」と言っている。
Image credits: Unknown
ジプサム・ファイバーで出来た各パネルには100万個のセル(気泡)あり
Image credits: Bertold Fabricius
音波がパネルに当ると、セルがそれを吸収もしくは反響して音を形作る
Image credits: Ben Koren
同じように音波を吸収もしくは散乱するパネルは一枚もない
Image credits: Ben Koren
全てのパネルが一体となって完璧なバランスの音が届く
Image credits: Michael Commentz
エルベ川に立つこのホールは町で一番高く、ファサードも素晴らしい
Image credits: Iwan Baan
ブラームスやメンデルスゾーンが生まれた地に相応しい
Image credits: Iwan Baan
一度でいいから、こんなコンサートホールで聴いてみたい
Image credits: Michael Zapf
Image credits: Maxim Schulz