手の届かないところに於いておく。しばらくは触らないようにする・・・との意味。
日中間には実は微妙な問題が会ったのだが、それを「棚上げ」にして、お互いにその問題には触れないようにして、様々な交流を深めてきた。多くの企業の進出や経済の交流発展など大きな成果が上がってきた現実を見れば、「棚上げ」は立派に一つの「知恵」だったのだ。
(尖閣諸島問題は)相互の交流が確かなものになったときに(将来)、もう一度解決法を良く話し合いましょう。「棚上げ」よりももっと良い「知恵」をもつ、おたがい賢い関係になったときに。(そういうはずだったのだが)
民主党の代表戦のさなか、親中派の小沢一派を追い落とす勢いで親米派が舵を切ってしまい、「棚上げ」が「対立」になってしまった。「触れないようにしていた」はずの尖閣諸島問題で、日本側が主権を主張するので、中国としても言われるままに黙っている訳には行かず「いや、こちらこそ主権が有る」と主張し始めてしまった。「棚上げ」にしていた間は「日中間に領土問題は存在しない」と言っていることが出来たが、そのバランスを壊してしまったので、もういけない。
前原氏らは「勝算」が有ってやったのだろうか?はなはだ疑問である。一度開けてしまった「パンドラの箱」の蓋の閉め方が判らない、そのために対立が長期化し、混乱が増大するとしたら、その責任は重大である。

政権交代で、国内の悪しき政治が変わってくれることは国民が期待したが、良好に推移している外交まで変わってほしいとは思っていなかったはずだ。
簡単には元に戻りそうも無い。もうひとつの「氷河期」に入ってゆくのかもしれない。

寒いぞ!!

(9.29)mixiでこんな記事を見つけたので、補足としてここに張っておきます。
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=97&id=1357231