<あらすじ>
諸葛亮孔明は五丈原で没しようとしていた。
いまわの際で孔明は戦乱の無い平和な時代に生まれたかったと願った・・
孔明が目覚めると、そこはハロウィーンで沸く渋谷の道端であった。
孔明は若者にクラブに連れていかれ、そこで歌っていた月見英子の歌声に感銘を受ける。
英子は酔いつぶれた孔明が英子の歌声を称賛するつぶやきをするのをを聞いて、自宅に連れて帰る。
朝起きて鏡を見た孔明は自分が若返ってることに気づく。
孔明の職を斡旋するため、英子は所属するクラブのオーナーに引き合わせる。
オーナーは『三国志』に詳しく、気が合って採用となった。
孔明はクラブでそつのない働きぶりを見せる。
孔明は、オーナーが『英子は小さなクラブごときでくすぶってる器では無い』と呟くのを聞く。
帰り道、英子は招聘された有名な女性歌手の歌声に感動し、『皆を歌で感動させたい』との夢を語る。
孔明は自らを英子の軍師になることを宣言する・・


<感想>
『三国志』を知らなくても読み進められると思うが、知っているとなおよいと思う。
その後英子は孔明の知略によって芸能界を駆け上がる。(たぶん)
人間が人間に輪廻とかするか、と思わなくもない。
輪廻転生とかあの世の存在とか、過剰に死を恐れないためのファンタジーだと思う。
『正常性バイアス』みたいな。