<あらすじ>
昭和12年満州にて、18歳の日方勇は兵役に就く為家族に伴われ列車に乗っていた。
兵役に就いた勇は凄絶なしごきに遭い、仲間との早食い競争の罰で豚小屋掃除を命じられた。
そこで勇は大豆の芽を発見し、植物に造詣が深いところを見せる。
戦地に赴く為満州の町を行軍中、負傷した少年を前に少女が泣き叫んでいた。
勇は戦友の制止を振り切り、少年を介抱しようとする。
しかしそれは関東軍への恨みを晴らそうとする芝居であり、少年は拳銃を発砲する。
咄嗟に勇はのけぞって銃弾の直撃を免れたが、銃弾は右目をかすめ勇は右目の視力を失う。
勇は前線から退いて実家に戻り農業に精を出す。
所属する満蒙開拓団農業義勇軍で勇は陣内という片腕の老人と知り合う。
陣内は銃を撃ちかけられて揶揄われるが、強がりを言って虚勢を張る。
ある晩、勇に召集令状が突き付けられたが、勇の母親は令状に食いつき、拒否の意思を示す。
本心では息子を戦場に行かせたくなかったのだ。
勇が植物の知識と嗅覚を駆使して野草を摘んで帰宅すると、勇の母親が吐血しているのを発見する。
母親はペストを診断され、遺棄されそうなところを『隔離すれば伝染しない』と陣内が収容を申し出る。
勇は特効薬を購入するため薬屋に駆けこむが、それは大金が必要であった。
金策にあえぐ勇は農場隅の処分場からする甘美な匂いに誘われて処分場に立ち入ると、そこはケシ栽培の畑であった・・


<感想>
まだまだ初めの方だけだがもう疲れた。
満州国を裏で牛耳る『闇の皇帝』の生い立ちを記したものらしい。
その後勇は陣内から殺されそうになるが、妹の救援によって勇は助かる。
陣内の母親収容には意図があったのだ。
その後、勇は青幇の娘と組んで影響力を高めていく。
女性には嫌悪感ある描写もあるが、成り上がるストーリーに高揚感を覚える人にならいいかもしれない。