向かいに座っている男が、
ずっと携帯の掃除をしている。
いや、磨いている。
ちょっとオシャレ?な白いジャケットに
スラックス?を履いているのだが、
靴が、山登り?サバゲー?用の
スニーカーだ。
オタクがはくような。
完全機能重視のデザインなのだか、
機能美は追及していなさそうだ。
河原でのサバゲー時には、足首から先を
敵の目から隠すにはもってこいだろう。必須ですね。
そして、携帯を二つ持っている。
一つは新品らしく、
本体のバーコードシールは
まだ剥がされていない。
黒い携帯なのだが、
ホコリが気になる様で、
ずっと拭いている。
ふーふーっとも吹いている。
そんなに、ずっと吹いていると、
酸欠になるのではないかと、
不安になる。
やはり、サバゲーで鍛えた肺活量は
伊達ではないということか。
特にカメラ部分のホコリが気になるみたいだ。
あっ。新しい方は、しまってしまった。ケースに入れて。
ケースはね、
百円ショップで売ってそうな、
必要最低限の。
真っ黒。
真っ黒というのは、
戦地では比較的目立ってしまいそうなものである。
大丈夫なのであろうか。
む。
磨き疲れたのか、酸欠なのか。
大人しくなった。
なにか考え事でもしているのだろうか。
なんだか薄汚れた、
白いスポーツリュックをガサガサし始めた。
ん?
白なんて、一番目立つではないか。
極寒冷地士様なのか??
そして、彼が取り出したのは
白いシート。
大きさは人の顔くらいあるだろうか。
そして、女性用化粧水の香りがする。
そして、穴が4つあいている。
そっそれはまさか。。。
ああぁっ。
流石だ。
やはり、極寒冷地仕様であったのだ。
戦場は岩手であろう。
岩手の雪原であろう。
これから繰り広げられる命のやりとり。
これで顔は狙われない。
ばっちりだ。
彼の、戦場に対する努力は賞賛に値する。
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