親の仕事って、きっと、

「教える」ことであって「威張る」ことじゃなさそう。

だから武勇伝を語ったり無理強いを強要する必要はなく、

「手本」を見せていれば理屈を知らない幼児や児童の頭にスーっと染み込んでいくのでしょう。

だいたいが言葉を知らない幼児に理屈を伝える方が難しく、見よう見まねでも経験が成功すれば彼らは納得します(笑)(笑)

 

それは先生職のような教職にもあてはまるようで、

そのために指導者側に根気が望まれていませんか。

口で根気よく説明するよりも、できるなら「やって見せる」方が相手は論理を納得しやすいやもしれません。

山本五十六氏の名言とも、合致しそうです。

 

昔、うちの子が携帯型ゲーム機をクラスメイト宅に忘れ、その後は返してもらえない事案が発生しました。

いつまでも持ち帰らないので子供に詳しい経緯を話させたら、相手の子がのらりくらりと言い逃れたり、しまいには「もう家にない」とまで言ったらしく、子供は半べその状態を親に伝えられず苦しんでいました。

理由を聞いて納得した私が取り返してやることを告げたら、

今度は親同士が喧嘩になり、ひいては相手の子からさらなる意地悪をされそうな不安を持ったらしく、想像力の逞しい子供は心中穏やかにいられません。

絶対にトラブルにならない方法を使うので「心配なら一緒にくる?その代わり絶対に喋らないこと」と誘い、ふたりでお宅へ向かいました。

着いてものの5分もせぬうちにゲーム機が戻ってきた子供は私の背中から出てようやく笑顔になり、親の手際の良さを感心したそう。双方の保護者も笑顔で別れ、一件落着。クラスメイトの彼だけがオトオドして、不安そうに私の顔色を見ておりました。

 

こうして誰とも揉めずに取り返せる手段を間近に見た子供は、

「100-1=100」の意味を知り、体当りだけが成功法則ではないことを身をもって満足感と共に覚えました。私も子供の笑顔が見られ、ゲーム機本体をいとおしげに抱える姿が愛らしく幸せでした。

 

怒るだけが解決手段ではなく、

自慢話だけでは飽きられてしまい、

たとえ幼子であっても結果を見なければ納得しない実社会。

大人はからだのあちこちに不調を来す原因です(笑)自分のことだけを考えやっていればいい子供のうちが、ストレスフリーに過ごせる平穏な期間じゃありませんか。

 

おそらくは発想が乏しいから目の前にある問題を解決する策よりも、

武勇伝を語り優位性を主張して承認欲を満たしたいんじゃない?

「押し出し」が強い「シャイ」やら「引っ込み思案」やら「奥手」って、意味がわからないしカオスでしょ。