身内の話です。

まるいきのこ、という仲間がいます。

元吉本芸人。バレエダンサー。

芸人を辞めて、

ラッキィ池田さんとこで振付のアシスタントを何年か務めてました。

表舞台からは遠ざかった、てことですね。

んで、僕が2010年から始めたアニソンディスコというアニソンのDJイベントに

2011年から参加してくれました。

表にまた立てる、てことを彼女は喜んでくれてました。

吉本芸人だったころから私は彼女を知ってますから、そうですね。

13年ぐらいの付き合いになるんですね。

ステージにいるまるちゃんをとても信頼してました。

ブレない体幹
バレエで鍛えた軸
顔面の表現力 (後輩みんなよ!ここマジで重要!)

綺麗さであまり見えなかった熱量も、いつしか自然と纏うようになり、

アニソンディスコの盤石の右サイドとして立ってくれてました。 ※サッカーではないけども。

信頼です。信頼。

まるいきのこにあったのは、信頼でした。

例えば私が振付を考えてきたとき、
一番最初にダメ出しをしてくるのはまるちゃんです。

まるちゃんの良いところはダメだしで終わりません。

否定のあとに必ず提案がきます。

「こうしたらどうですか?」

そういうと彼女は、さささっと代替案を出してくれて、いつもそれが綺麗にハマりました。

例えば私が、イベントでこうしたいと言います。

彼女は否定します。

そして「否定」のあとに、必ず「提案」がきます。

ただイベント運営に関しては私のほうが一日の長があるのであまりそれは聞きませんでした笑

大事なのは、

否定で終わらないところです。

必ず代替案がくるんです。

必ずです。

彼女は、常に「現状をよくしよう」と考えます。

常にです。正解かどうかなんてことはわかりません。

ただ、彼女は常に現状をよくしようと考えてくれました。

(すげー同じような文章続いてますが、「強調」と思って読んでください)

信頼しないはずがありません。

そんなまるちゃんがアニソンディスコを退団しました。

信頼は、1日2日で生まれるものではありません。

アニソンディスコでの9年間、いや、まるちゃんの芸歴分全部、私はお付き合いがありましたから

その信頼てのはそれはそれは堅固なものでした。

アニソンディスコでのラスト、
私は曲をかけながらボロボロ泣いてしまいました。

背中をすくせばさんがポンとたたいてくれて、なんとか正気を保てました。

私はいつも考えます。

退団者が出るとき、いつも考えます。

「もっとなにかしてやれることはなかったか」
「いい時間を過ごしてもらえたか」

考えるだけで、正解をまだ出せたことがないです。

10年やって、まだ正解を出せてないのはただ僕がバカだった、てことです。

この先、正解をちゃんと探し続けます。



まるちゃんが振りをつけてくれた「ray」という曲があります。

今思えば
奇しくもどのパートも
「お別れ」というワードから始まってました。

出だしが「お別れ」だなんて、悲しいものですね。

ただ、最後の一文は

大丈夫だ この光の始まりには 君がいる」

と、希望を残して終わってくれます。

いつだって大丈夫。

まるちゃんのこの先も、
私たちのこの先も、

きっと大丈夫。


また肩を組む日がくることもあるでしょう。

まるちゃん、頑張ってな。

いい未来でまた会おうね。

別れなんて、きっとまたくる再会のための布石だ。

(まるちゃん!
結構褒めたけど、ダメなとこもいっぱいあるから気をつけてな!笑
俺もますます気をつけるよ!まるちゃんみたいに言ってくれる人いなくなったからなおさら気をつけるわ!)