無観客配信が嫌いだ。

はっきり言う。

嫌いだ。

ご時世だから仕方がないかもしれない。

感染者が出たらどうしよう。

わかる。めちゃくちゃわかる。

どうしよう、てなる。

重症化して亡くなったり

またそのご家族や、近親者に辛い思いをさせてしまったり。

感染者が自分のイベント、ライブから出たらそれは「どうしよう!」となって仕方がない。

だけど私は、無観客配信が嫌いだ。

先日、サザンオールスターズが無観客配信をやった。

私はチケットを買って、見た。

とてもよかった。

無観客だからこそできるカメラアングル。

客席を使った演出。

真剣に取り組むスタッフさんたちの姿。

とても愛おしい、

尊敬するものばかりだった。

心のそこから楽しめた。

だけれども1ヶ月近くたった今、

心の中に蠢くものは

サザンオールスターズからの別のメッセージ。

決してサザンが口にしなかったメッセージ。

「今は、これで我慢してね」

これで我慢しようね、て言葉が無観客配信のどこかに隠されているんだ。

ソファをひっくり返し

ベッドをひっくり返し

本棚を倒し

出てきた言葉は

「これで我慢しようね」

だったんだ。


少しでもお客さんを入れませんか。

アーティストのみなさんは、

観客無しでのライブが「目的」で

ここに飛び込んできましたか。

以前と同じ方法は取れないけども、

お客さんと一つになることが目的でライブをやるんなら、

少しでもお客さんを入れませんか。

三密を守って、

マスク、手洗い、消毒をしましょう。

させましょう。

配信もやったっていいでしょう。

でも、現場もあっていいでしょう。

きっと両方から見てくれますよ。

それは無観客配信ライブですか?

それとも公開リハーサルですか?

ライブの目的はなんですか?

僕は、無観客配信ライブが、嫌いだ。

「今はこれで我慢しようね」て言葉が隠されている。

でも、でも、でも!

「そんな中でもやってくれてありがとう」

という気持ちもめちゃくちゃある。

めっちゃくちゃある。

めッッッちゃくちゃあるんだ。

我慢してるのはアーティスト側だって同じことだということを、ちゃんとわかってるんだ。

でも、でもさ。

僕はアーティストさんと繋がりたいよ。

僕は、再生数じゃなく、RT数じゃなく、イイネの数じゃなく、

やっぱり現場で人と繋がっていたい。




全部コロナが悪いんだよな。