アメブロに引っ越しました!
毎年10月。参加しているバンバンバザール、夏恒例イベント「勝手にウッドストック」が終わり、あと片付けやスタジオ仕事やなにやらオタク作業を終えたらほっと一息、それはカタギの正月みたいなもんである。
というわけで正月っぽい「根菜の酢煮」
レンコン、ごぼう、にんじんなどで作るこの酢煮、これを旨いと思い始めたのは2年前に「玉姫酢」と出会って以来である。近所の友達「ぴーちゃん」がいきなりこれを持って現れて、「とみやん料理好きだったらこれどうぞ」と置いていったのがきっかけ。この米酢「玉姫」はそれまで関西人でありながらまったくノーマークであったが京都産で、貰っておきながらこんなことを言うのもなんだが安価なものだそうだ。しかし、酢をそのまま舐めて甘味があり角のとれたマイルドな味わいは料理を作る以前に「旨い」と感じてしまった。まるで配合した「寿司酢」や、一度煮立てたような素晴らしいマイルドさがあるので雑技団に入りたい人もしくは見世物小屋志願の輩にもお薦めだ。
レンコン、ごぼう、ニンジンの皮をむいてあまり厚くならない程度に切る。ニンジンは花のように切ってあるがこれは一人っ子の象徴であるので真似はしない方がいい。ごぼうは皮を落としすぎると品が良すぎてワタクシには合わないので泥を残す気持ちくらいにしている。これを水に若干酢を落とした中に入れてアク抜き。ちなみにこのときの酢はもったいないのでミツカン穀物酢で充分。
そしてその間に煮汁を作る。玉姫酢2分の1カップ、砂糖カレースプーン山盛り2杯、塩少々、酒大さじ2、みりん大さじ1。これ別にかつお系のダシを1カップほど用意しておく。
鍋にこれら調味料を入れて沸いたらダシをカップ半分ほど入れ、根菜を入れる。ちなみにワタクシはそれぞれ別々に煮ます。フタはせずに煮立てて途中で味を見ながらダシの残りを足してゆく。れんこん、ごぼうで約10分、年寄りなら15分ほどで出来上がる。ニンジンは10分以上似ると崩れるのでそれ以内で。
やたら砂糖が多いように思うかもしれないがこれは最低量である。もし酢が他の銘柄ならばもっと砂糖を足さないとバランスが悪いように思います。
味加減、西日本マナーの寿司飯の合わせ酢を若干甘くした位が基準。
そしていくら醤油好きのワタクシでも醤油は決して入れない、物足りなかったらこれはダシが薄いか、煮る時に双をしたために煮詰まっていなかったかのどちらかでしょう。
というわけでブログ引越しに伴い、老いてゆくワタクシの料理の記憶もたまには残していくスタイルで再スタートでございます。これからもどうぞよろしゅうに・・・・・。
過大入力
しかし大音量の代名詞で「スコーピオンズ」しかパッと浮かばない発想の貧困さは明らかに入力不足である。
音楽というもの、作曲や演奏を出力とすれば、レコードを聞いたり人のライブに行ったりすることは入力となる。ここんとこ出力続きで入力が極端に少なく、出すものがなくなるのではないか?という恐れが出てきた。要するに「飲まず食わずでババばかりする」ような状態だったのだ。ほったらかしていると「先生よぉ、真っ黒いうんちが出るんだけどよぉ~」と田中邦衛の名セリフと同じく故郷に送り返されてしまうのでギリギリのラインでラジオ収録の朝にレコード棚を穿り返し「見たことはある、けど聞いたことが無い」ような盤を率先して選びスタジオに持って行って収録時に初めて聞いて「こいつはコンディションが悪いな」とか「今日の雰囲気に合わん」とまたまた難癖を付けながらも実は非常に救われていたのだ。
そんな折、またひとつやり残した出力を思い出す。春から依頼されていて多忙にまかせてまだ一度もレッスンできていない近所のおじさんを待たせていた。しかもウクレレだ。
このタイミングを逃したらいつレッスンできるか分からなかったので連絡すると即OK、そして出力の気分でレッスンに向ったら結果、過大な程の入力になる。
個人レッスンをどこでやろうかと話し合った結果「カラオケ屋」を使用することに。
しかも名前がよりによって「カラオケバンバン」である、しかも半額キャンペーン中とある。おじさんたちと待ち合わせてエレベータで「カラオケバンバン」のフロアに降りたつといきなり老人満員の雀荘、しかも異様に盛り上がっているし、煙草の煙が立ち込めすぎてモヤがかかっているので夢みたいだった。そんな雀荘を横目に進んでいくと確かに「カラオケバンバン」とある。ここがレッスン会場。こういった使用途は実際そこそこあるらしく店員も当たり前のように対応していた、まぁそうだろう、部屋で交尾をするような輩に比べたらウクレレ持った中年男性3人組など怪しささえ目をつぶれば何の害もないし風紀はむしろ良いほうだ、妙に納得して我々は部屋に入ってレッスン開始。グループで数十人相手のレッスンというかエンターテイメントみたいなのは今もやっているが個人レッスンというのは実は久しぶりだった。
久しぶりなのがよりによって自分の説教臭さで気がついたことでさらに実感し、「あぁこんな感じ、こんな感じ」と感じ始めたらレッスンは終わっていた。
しかし思ったほど出力感はなく、相手の感性を開いてもらうために自分もなるべくそういうモードになるので非常にいい時間だった。そして終了後におじさんからCD-Rのプレゼントだ。しかも ハーブオオタ/レジェンタリーウクレレ だ。待ちに待った入力!!猛烈にお礼を申して、帰宅して聞き入り、体に心に染み込ませて一息ついてふと思う、「ウクレレモノをもっと聴いてみたい!」
だいたいウクレレを始めた頃(5年くらい前)は業務的にウクレレを弾いていたので必要なコードとフレーズを自作してそれでやりきっていたし、その後慣れてきてどんどん気に入ってきてもジャズギターをバーニーケッセルやウエス’が聞こえる’モンゴメリーみたいに弾くことで必死だったのでギターの代替品という印象が強かった。
今年に入ってからもウクレレアルバムを製作しないといけないのにゴールデンカップスやデ・スーナーズに再び傾倒してしまいウクレレ片手に「愛する君に」を口ずさんだりフィリピン訛りの英語にオオウケしていた。
それが、春に ジャネットサイデルトリオ/マナクーラの月 というCDに遅まきながら出会ってしまい少しウクレレの録音物に興味が湧いてきたのだ。古い古いジャズやポピュラースタンダードをピアノボーカルとウクレレ(ギターも有り)、ベースで奏でるオーストラリア!のグループなのだが、いまどきここまで当たり前なというか模範的なセッションはアメリカではもはや消滅しているであろうし、日本においてはジャズシーン自体の有無が疑問であるので論外である。
それをさらっとごく当たり前のように鼻歌のように歌うサイデルさんは非常に魅力的で、そしてそしてギター/ウクレレのチャックモーガンさんのプレイを聞くと妙な親近感がある。ビックリするほどワタクシと似ているのだ。選ぶトーン、ノート、リズム。ワタクシのスタイルの完成形はこれではないか?と思うほどひとつひとつの「俺ならこう弾く」という選択がほぼ一緒なのだ。思うに彼もあまりウクレレ=ハワイアンというイメージを持たずにガットギターやレキントギターを弾くくらいの気持ちなんではないかな。フィーリングが似ているだけなのか?
実際にチャックモーガンさんの演奏を見た人に言わすと「見た目や立ち振る舞いまでとみやんと似てたよ」と言っていた。まだお会いしていないが血縁かもしれない、モーガンさんはニュージーランド人、うちの爺さんが戦争で南方に行った際に現地の島の娘と・・・まったく爺さんは両方とも体悪くて戦争には行ってないのに妄想が進む自分と、非常に似たウクレレの音に嬉しくなりこの夏を過ごしていて、ついさっきカラオケバンバンにて前出の ハーブオオタ/レジェンタリーウクレレ を頂いたことによってウクレレ録音物というのに傾倒してしまいそうである。まだ聞きこんでいないので詳しいコメントは出来ないが、とりあえずハイG時代のオオタサンに「ぶっ飛んでいる」。完全に過大入力、嬉しい限りである。
しかしギターリハビリはできるのであろうか!?チャックモーガンさんは両方弾き続けているみたいなのでなんとか頑張ってみたいと思います。冬には遂に北海道産ニューギターが出来上がる、かもしれないしね。
※写真はカラオケバンバンと雀荘の共同フロアの男性トイレの張り紙。
禁酒法その後
二月に京都で野呂啓介いやノロウイルスにかかったり、四月に鹿児島でタネナシいやおたふく風邪にかかったりと、不幸な上半期を過ごして、それまで肥満なりに健康に過ごしてきたワタクシの自身が崩壊、崩壊したら民主化するのが物の常、ウォッカばかり飲んでたらソビエトは崩壊したではないか!余談だが。そんな余談の教訓1で何か我慢しようと酒を飲まなくなったら別段何の苦労もなく今の今まで継続しており、すると勝手に深夜飲食が減り、勝手に体重が落ちていき、昨年末比マイナス15キロである。人の減量話ほどつまらないものはないが、言っておくが減量などしていない。朝はハンバーグ、昼はカツ丼、夜は肉うどん、そんなラグビー部みたいなものを当たり前のように食べているし、やりたいように生きているだけである。
それでもいくつか変化してきた感覚があり、やたら野菜が好きになったり、歩くのが苦にならなかったり、ヘルニアウォーターを洒落で飲んでいたら多量のカフェインで癖になり味まで好きになったり、要するにオーケー幅が広がって毎日が楽しいのである。
しかしながら風当たりも強く、巨漢仲間のピアニスト小林創からは「ルール違反だよ~!」と糾弾されるし、お客さんからは「体悪いんですか?」と心配されてしまう。
けれども体も心も非常に調子良く、まるでわんぱく相撲力士時代を彷彿とさせる天真爛漫さが我ながらある。
酒を飲まなくなり、「酔っ払いを観察して楽しむ」ことを知る。我が社の社長(飲まない)はこんな楽しいことをしていたのかと改めて知り、ワタクシ40代に向かってさらに酒場が楽しめそうである。
※写真は談笑するふりをして観察する社長と木村君。
追記。
雨の中あんな奥地のボヘミアンガーデンまで見に来てくれた皆さん声援ありがとうございました!たのしく演奏できました。