今いるカフェの隣の席にはラサール石井がいる。
そんなことに驚くこともなく2021年も佳境を迎えている。
付け慣れたマスクを外す、カフェでの一瞬だけ、
世間と一緒の空気を吸っている感じがする。
今までこんなだったっけ、懐かしいかな。懐かしいな。
コロナで世界が変わってしまっても
なんも変わらない日常が日に日に常に進んでいる。
何かがふつふつと燃えては消えるこの現象を何度やり過ごしては
ちゃんとした大人になれるんでしょう。
安定しているような生活の中で足元を見つめると何一つ安定したものがなくて
笑ってしまうな。かといって、その綱渡りを楽しんでる余裕もない。
あ〜もう「おもしろい」だけを手探りで頼って生きるのはやめよう
とか、思いながら深夜のバラエティを見ながらふつふつしてしまう。
ふつふつしてる間に油を注がなければいけないのになぁ。
そう思いながら安定した怠惰に横たわりながら何日を過ごしてきただろう。
今年も自分はまだまだ甘いなぁと思うことばかりだった。
1人で撮りに行っては、後から気づく足りないこと。
あ〜誰かが言ってた「準備で決まるよ」って話。
うるせえなって思いながら聞いてたけどその通りだったなぁ。
当事者にならないとわからないことがたくさんある。
基本もあんま知らず、ちょっとだけズルして生きてきちゃったから
たまにけっこうなツケが回って来るけど、
「あ、そこちょっと響いたな」でご飯3杯はいけるからまだ生きていけそう。
あとお酒飲むと忘れられるし。
自分はまだ甘いとこばかりだけど自分の思う
ほんの少しだけのとっておきな「おもしろい」を頼りにしていくしかない。
そこで、まくっていくしかない。
今年もあと少し。
白い息もマスクで気づかないけど
確実に1年が過ぎていくー。
TETORA / 居酒屋での話