林正寺・僧侶のご縁と感謝コラム

林正寺・僧侶のご縁と感謝コラム

葬儀・法要・仏前結婚式・各種イベントを展開している新潟の僧侶です。葬式仏教を打破し、本来のお寺の有り方、そして可能性を追求しています。

「お寺の悩み」とも書かせていただこうかと思ったが、お寺だけでなく全国どの業界にも当てはまることである「後継者問題」。

 

当寺院も私の子どもたちがいるが、まだ小さく将来のお寺を引き継ぐなどの話は一切していない、というよりまだピンとこないと思うので話もしていないというのが本音だ。

 

ただ、いずれは後継者問題について突き当たる。今は順調に葬儀や樹木葬の新しいご縁をいただいているが、これを引き継ぐ後継者がいなければ、信託していただいたご家族に申し訳ない形になる。よく私のブログでも書いてある言葉に「本気」と「覚悟」という2つのワードを多用しているが、これはいわば「責任感」という言葉にも通じる意味合いがあると感じている。

 

今年5月に当寺院のホームページのリンクにある「まいてら」の管理者であり、未来の住職塾の立ち上げの際の講師でもあった井出悦郎氏(著書「これからの供養のかたち (祥伝社新書)」)が全国のまいてら寺院の巡礼の一環として当寺院にお越しいただいた。井出氏はあまり覚えていなかったが、私が未来の住職塾の卒業する際の寺業計画書の発表会で今後のあり方を説明後に「後継者問題」を鋭く指摘された。当時は私もまだ独身といった状況ではあったが、本当に耳の痛いご指摘であったと感じている。5月に来寺された際に井出氏からアドバイスをいただいたが、全国各地の寺院の状況を鑑みるとやはり情操教育の大切さは重要であると仰っていた。

 

なにより寺の住職交代などは何も寺族間でなくとも、第三者でもいいわけだが、魅力のないお寺は誰かが引き継いでくれるかは微妙であると言える。

 

これはお寺だけの問題ではなく日本各地の様々な業種が抱えている悩みであると言える。ただ、後継者問題を考えず先に進むことは無責任なことではないかとも考えている。

 

歳を重ねていくごとにお浄土に近づいている我が身ではあるが、お寺という世界は何も暗い悲しい業界ではなく、尊く人に感動を与える素晴らしい業界なんだということをこれからの人々に伝えられていければとよいかなと考えている。