林正寺・僧侶のご縁と感謝コラム

林正寺・僧侶のご縁と感謝コラム

葬儀・法要・仏前結婚式・各種イベントを展開している新潟の僧侶です。葬式仏教を打破し、本来のお寺の有り方、そして可能性を追求しています。

当寺院には、以前から手水舎が設置されており、この云われを伺うと以前、国道8号が開通するまで夏保神社という地元の神社が設置されてあり、国道開通とともに、神社は2つの地域に分割されたとのこと。なお、その際に、手水舎は地域のお寺である当寺院へ寄付されたとのことでした。手水舎の石には「昭和5年」と刻まれており、歴史を感じるものとなっています。時は流れ令和のこの時代、しかもお寺という場所に手水舎は必要なのかと思案しておりましたが、やはり先人たちが遺してくれた大切な遺構を簡単に処分はできない想いと、しかし、活用されないでずっと設置してあるというジレンマに感じておりました。そう思っていたところ、雑誌で花手水のことを知り、当寺院としてもこういった形で「生かす」ことはできないかと思い、改修することといたしました。実際、工事は半分まで終わり盆前には完成する予定です。蛇口には龍のモニュメントを設置しました。規模は小さいですが、本山の東本願寺に設置されてある手水舎を参考にさせていただきました。


完成した際には、おそらくお寺の雰囲気を引き立ててくれると思われます。また、地域の歴史を再び照らし先人たちの想いを継承していくシンボルとなれればと考えております。