アバラ日記。 -38ページ目

サザンクロス。

窓から届けられた中央線の音を
微睡みに溺れて遠く聴いている
銀河鉄道の車輪を枕にしながら
遙かなる南十字の夢を見ている

この透明なチケットは何処まで
ぼくを連れて行ってくれますか
目が覚めてもきみはそのままで
消えることなく居てくれますか

あの雲がガラスのように割れて
星屑の涙が地上に降り注いだら
すべて洗い流してくれるだろう
この季節ともオサラバできるさ

ねぇ神様?ぼくは一体どうして
キライな人に似るのでしょうか
あれほど軽蔑した人にどうして
段々近づいて行くのでしょうか

ほんとうのみんなのさいわいを
ぼくにも見つけられるだろうか
チケットをギュッと握ったまま
遙かなる南十字の夢を見ている

泣いてしまう曲。

聴いたら泣いてしまう歌がある
どうにも泣いてしまう歌がある

くるり「ハローグッバイ」



歌はいつもフィクションがいい
きっと多分フィクションがいい
誰かのノンフィクションなんて
こんな風に泣けないと思うんだ



トラウマと紫煙。

ため息をつくと殴られた
泣き言を吐くと殴られた
他人様を頼ると殴られた
いいわけすると殴られた

ため息なんか尽きるまで
ついた方が生きやすくて
結構上手く行くんだろな
誰も見ていない場所なら

それなのにこのあたしは
ずっとずっと溜め込んで
その吐き出し方も忘れた
だからこうねじ曲がった

トラウマを植えた本人は
もうすっかり弱くなって
そんなこと憶えていない
悲しいより羨ましく思う

もうどうにもならないと
諦めて天井を見上げたら
その刹那に深いため息が
煙と一緒に昇って行った

こんな風になんもかもが
換気扇に吸い込まれてさ
何処かにいっちまえばと
もう一度ため息をついた