ケアマネ受験対策

 


2019年度介護支援専門員再試験 問題45


介護保険施設の施設サービス費における栄養マネジメント加算について正しいものはどれか。3つ選べ。


1、常勤の管理栄養士を1名以上配置しなければならない。


2、栄養スクリーニングを踏まえ、入所者ごとの解決すべき課題を把握することを、栄養アセスメントという。


3、栄養アセスメントを踏まえ、管理栄養士の管理のもと、栄養ケア計画を作成する。


4、低栄養状態のリスクが低い者についてはおおむね6ヶ月ごとに栄養モニタリングを行う。


5、管理栄養士は、関連職種と共同して食事摂取状態や食事に関するインシデント・アクシデントの事例等の把握を行う。















・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
答え 1、2、5
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


解説


栄養マネジメント加算は、管理栄養士による栄養マネジメントや栄養改善サービスを実施し、利用者の栄養状態の改善、維持に努めた場合に加算されるもので、入居者の栄養状態を良好に保つことを目的としています。


栄養マネジメント加算は介護老人福祉施設、地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護、介護老人保険施設、介護医療院、介護療養型医療施設にて算出することができます。


以下の条件で算定できます。

・常勤の管理栄養士を1名以上配置すること(同一敷地の施設で兼務可。ただし該当管栄 養士は2箇所までの兼務とする。)


・施設入所時に入所者の栄養状態を確認し、管理栄養士、医師、歯科医師、看護師、介護支援専門員、その他の職種の者が共一緒に、個別的に摂取、嚥下機能、食形態に配慮した栄養ケア計画を作成し、入所者・家族に説明し、同意を得ること・栄養ケア計画に基づき、個別的な栄養管理を行うと共に、入所者の栄養状態を定期的に記録すること


入所者毎の栄養ケア計画の進捗状況を定期的に評価し、必要に応じて計画の見直しを行うこと



1、正しい
常勤の管理栄養士1名以上の配置が必要です。

2、正しい
栄養スクリーニングは、栄養障害などに付随する特徴的な部分を判別することです。
栄養アセスメントは、栄養リスク者の改善指標やその程度を評価・判定する過程です。 栄養状態を直接的に評価・判定する方法(臨床診査,臨床検査,身体計 測)と,間接的に評価する方法(食事調査)があります。 

 

3、誤り

管理栄養士は、栄養アセスメントに基づいて、栄養補給の課題解決のための関連職種の分担等について、関連職種と共同て栄養ケア計画を作成します。

関連職種とは、管理栄養士、医師、歯科医師、看護師、介護支援専門員などです。

 

管理栄養士の管理のもと、栄養ケア計画を作成するのではなく、共同で作成します。

 

4、誤り

栄養状態のモニタリングは、栄養ケア計画に基づいて、低栄養状態の低リスク者は、3か月ごと、低栄養状態の高リスク者及び栄養補給法の移行の必要性がある 者の場合には、2週間ごと等適宜行うことです。

ただ、低栄養状態の低リスク者も含め、体重は1か月ごとに測定するとされています。

 

5、正しい

栄養ケアの実施に際して、管理栄養士は、関連職種と共同して食事摂取状況や食事に関するインシデント・アクシデント事例等の把握を行います。


インシデントは事件(ミス)

アクシデントは事故

です。


ミスがあったが事故にはならなかった場合はインシデント

事故になるとアクシデントになりますね。



問題45の正解は1、4、5になります。