ケアマネ受験対策

 


2019年度介護支援専門員再試験 問題31


検査について、より適切なものはどれか。3つ選べ

1、ヘモグロビンA1cの値は、過去1〜2か月の血糖レベルを反映している。

2、大動脈疾患や進行した動脈硬化の場合は、左右の上肢で血圧に差が見られることがある。

3、ノロウイルス感染症では、下痢などの症状がなくなれば、感染力もなくなる。

4、CRP(C反応性たんぱく質)は、感染症以外に、悪性腫瘍や膠原病でも高値になる。

5、24時間心電図(ホルター心電図)検査は、医療者による継続的な観察が必要なため、入院して実施せなければならない。















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答え 1、2、4
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解説


1、正しい

ヘモグロビンA1Cは、赤血球に含まれるヘモグロビンと血液中の糖が結びついたタンパク質です。


ヘモグロビンA1Cの正常値は5.6から5.9%で、過去1〜2ヶ月の平均血糖値レベルを反映しています。


2、正しい

右腕と左腕は血管の太さが違い、血行や血圧も絶えず変化しているため、左右で血圧の違いが多少出ることは自然な事です。

ですが、左右の血圧の差があまり大きいと、大動脈疾患や進行した動脈硬化の可能性があります。

逆腕に比べて低すぎる血圧は、コレステロールや血栓で血管が細くなったり詰まっている可能性があるという事です。


3、誤り

ノロウイルスは体内で、小腸の上肢細胞で増殖し、胃の運動細胞の低下や麻痺が伴うために腹痛、下痢、吐き気、嘔吐の症状を引き起こします。潜伏期間は12〜48時間で、発症後1〜3日日程度で治りますが、症状が治った後もノロウイルスはまだ、体内にあり2週間〜1ヶ月は便の中に出てきます。


4、誤り

CRP(C反応性タンパク質)は、体内に炎症があると高値を示します。細菌やウイルス感染の他、外傷、皮下出血、火傷、手術、自己免疫疾患、梗塞、腫瘍でCRP高値が見られます。


5、誤り

24時間心電図(ホルター心電図)は、携帯用の小型心電図を用いて、24時間心電図を記録する検査です。

シャワーや入浴はできない、電気毛布やホットカーペットの使用はできないなど、いくつかの注意点はありますが、入院せずに自宅で検査ができます。




問題31の正解は1、2、4になります。