花粉症の方食べ物アレルギーもあるかも?
こんにちは!薬剤師のたかまるです
花粉の飛散がひどくなってきましたね...
食事は私たちが毎日楽しみにしている幸せの一つですよね
今回は、実は花粉だけではなく、食物アレルギーが原因で目の痒みや鼻水などが出ているかもしれないというお話をしていこうと思います。
食物アレルギーとは?
数分から2時間以内に症状がでる即時型アレルギー反応です。
症状として、かゆみ、蕁麻疹、鼻水、目の痒み、咳、息苦しさ、腹痛、下痢などが起こります。血圧低下、意識障害が起こるとアナフィラキシーショックと言われます。
新規発症原因
出典:2021年 消費者庁
上の表は、各年齢の新規発症した食品の割合が多い順に並べたものです。また、5%以上の食品のみ掲載されています。
0歳では鶏卵、牛乳、小麦が原因で起こるものがほとんどだと分かります。年齢とともに、種類は増えていきます。大人になってからも甲殻類や果物、魚などを食べてアレルギーが起こることがあります。
食物アレルギーは、食品の量や加工などで防ぐことができる場合があります。例えば、リンゴを生のまま食べたらのどがイガイガするが、リンゴジュースやアップルパイにして食べたら症状が起きないなんてことがあります。これは、アレルゲンとなる成分が熱や酸などに分解されてしまうからです。
また、小児の時にアレルギーが出ていた食品も年を重ね耐性獲得することで、反応を起こさず食べれるようになることもあります。
なぜ花粉症もちだと食物アレルギーが起こるの?
花粉(アレルゲン)と果物や野菜などの別のアレルゲンとからだの免疫系は誤認し、アレルギー反応を起こしてしまうことがあります。これを交差反応といいます。
以下の表が代表的な花粉と交差反応をおこしやすい食品群です。
出典:食物アレルギー診療ガイドライン2021
この組み合わせ以外にも食物アレルギーを誘発する可能性はあります。
対策
いつ、何を食べたら、どのような症状が出るか?を把握する
食べた後、運動をしたら症状が出たり、飲酒をしながら食べたらのどがかゆくなってくることもあります。いつ(when)何を(what)食べたら、どのような症状(How)がでたのかを自身でメモをしておくと、医師に相談しやすくなりますよ。
花粉症の受診と一緒に相談するのもよいでしょう
アレルギー検査をした特に植物の分類により食物アレルギーが起こる食品の予測がしやすくなります。花粉の飛散時期によっても花粉の種類からわかることもあるでしょう。
アレルギー疾患拠点病院を選んで受診する
通常、基本的にはかかりつけ病院にかかると思いますが、生活に支障が出ていたり、お寿司屋さんなど仕事上弊害が出る場合はアレルギー専門の医師に相談する方が良いですね。お近くのアレルギー疾患拠点病院はアレルギーポータルから確認できます。
まとめ
いかがだったでしょうか?食べ物のアレルギーは何歳になっても起こりうるものです。病院に行かなくてもよいくらい軽いものから、意識がなくなるくらい重いものまであります。花粉症のこの時期に改めて自分のアレルギーに向き合ってみてください。また、ご自身にあった食習慣を見極めていきましょう♪
参考:
・アレルギーポータル
https://allergyportal.jp/knowledge/food/