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ノロウイルスに注意せよ!

 

こんにちは!薬剤師たかまるですウインク


今回はノロウイルスについて解説していきます。

 

  ノロウイルスの特徴

出典:厚生労働省 強化ノロウイルス食中毒予防対策リーフレット2023

 

ノロウイルスは、以前はノーウォークウイルスといわれていました。1968年の米国オハイオ州ノーウォーク地方の小学校で集団急性胃腸炎が発生した検体から採取されたためです。

 

感染原因としては、汚染されている牡蠣、その他生の二枚貝類による食中毒が挙げられます。また、感染者の糞便や嘔吐物、感染者による直接または間接的に汚染された物品類、食品類が感染源の代表的なものになります。

 

  症状

 

症状としては、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛などの胃腸炎症状を起こします。発熱や頭痛、筋肉痛を伴うこともあります。食べてから発症するまでの潜伏期間は1~2日で、通常、症状が1~2日程度で体調は回復します。しかし、糞便には2週間から長くて1か月前後もウイルスは検出されます。

 

 

  対策

 

対策としては、食品の中心部を85~90度で90秒以上焼くことです。ノロウイルスを不活性化することができます。

 

また、調理後は、調理器具類を塩素系漂白剤を0.02%(塩素濃度200ppm)に希釈して溶液に漬け込むか熱湯により消毒しましょう。ノロウイルスはアルコールは効果がないので注意です。

 

一回感染しても油断は禁物です。数カ月で免疫がなくなる上に、ウイルスの遺伝子タイプが異なるものも存在するので再度感染する可能性があります。

 

 

参考:NID 国立感染症研究所
https://www.niid.go.jp/niid/ja/iasr-sp/2297-related-articles/related-articles-413/4814-dj4138.html

食品微生物センター

https://www.sbc-web.com/info/column/20231124.php