花粉症と寒暖差アレルギーの違い

 

こんにちは!薬剤師のたかまるです爆  笑

 

今の時期、寒いし、花粉出てるしで、

 


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寒暖差のせいかな?



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花粉症のせいかな?


 

どっちなんだ?と思う方もいらっしゃるかもしれません。


そこで、薬局薬剤師のたかまるが解説していきますウインク

 

  寒暖差アレルギーってなに?

 

アレルギーとなっているが、実際にはアレルギー反応ではなく、自律神経の乱れに伴う反応です。正式には、血管運動性鼻炎と言います。

 

アレルギーではありません。

 

  症状

 

鼻水、くしゃみ、鼻づまりが主な症状になります。(花粉症と同様)また、自律神経が乱れが原因になるので、頭痛や不眠、倦怠感なども伴うこともあります。

 

自律神経は無意識下で周りの環境に応じて調整します。一般的に、寒い場所で血管が収縮し、暑い場所で血管が拡張します。また、自律神経が適切に働くのは7度以内と言われています。7℃以上の気温差が出ると、自律神経が乱れ、鼻粘膜血管が拡張し鼻づまりが起こるわけです。

 

自律神経が乱れがちだと寒暖差の影響を受けやすくなってしまいます。よって、自律神経失調症や気象病の方は、寒暖差アレルギーの症状が出やすいということです。

 

寒暖差アレルギーの場合、目や肌のかゆみは出現しにくいので、目の痒みや皮膚の痒みがあれば花粉症と判断できます。

 

 

  対策

 

自律神経の働きを整えるよう心掛けることが、寒暖差アレルギーや花粉症の予防になりますので、今一度見直していきましょう。

 

 

食事、運動、お風呂、睡眠

 

規則正しい生活習慣は、健康の基本原則になります。適度なウォーキングやストレッチなどを行い体力をつけることをおすすめします。お風呂は自律神経を整える上で重要になります。シャワーの方はできる限りお風呂に入浴しましょう。その際、38~40度の湯船に10~20分程度入浴がおすすめです。

 

 

  まとめ

 

いかがだったでしょうか?寒暖差アレルギーは、実は、アレルギーではなく、自律神経の乱れによるものだったということでした。また、自律神経を整えるということは、規則的な生活習慣を心がけることで成立するのです。

 

 

次回は花粉症と果物の関係について解説していきます。トマトアレルギーの方がスギ花粉アレルギーも持っているなんてことがあります。食物アレルギーに興味がある方もご覧いただければと思います爆  笑

 

 

 

参考:

・1999 Aug;119(4):304-13.Pathophysiological features of the nasal mucosa in patients with idiopathic rhinitis compared to allergic rhinitis

・2023;85(6):321-328.The Efficacy of Budesonide, Levocabastine, and Their Combination in Treatment of Vasomotor Rhinitis

・ 長谷川真也「血管運動性鼻炎の病態に関する研究」『千葉医学雑誌』75巻 57〜67ページ 1999年出版(千葉医学会)

・ちば耳鼻咽喉科クリニック

 https://www.chibaent-clinic-morioka.com/vasomotor-rhinitis/

・日本耳鼻咽喉科学会会報 2011,114 (12),934-937

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkoka/114/12/114_12_934/_pdf
・自律神経失調症の情報サイト 横幕鍼灸院

https://www.jiritsu-shinkei.jp/kandansa-hirou