正直者の憂鬱・ヘ | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 

 

端から見れば

エムの様子から

 

僕らは仲良く

お話してる…って風に

見えてるのだろう

 

 

エムに話しかける女子

増えて来てるはずなのに

 

こういう時

そんな彼女たちの

よそよそしい

遠巻きな視線

感じる訳で

 

僕に一応

遠慮してるっぽい

女性側の陣営が

仮に

合流したら

 

僕の立場は

圧倒的に不利で

 

…というのも

女子からも

遠巻きに見られる

エムの

ポジは

話す機会増えてもなお

 

上位で

特別枠な印象が強くて

 

…って訳で

 

 

エム的にはどうなんだろう

 

余計な心配

ほんの少しだけ

脳内で展開した後で

 

そんなエムが

教育実習の先生で

多感な学生の前に登場したら

 

…いろんな意味で

面倒ごとがなければいいけど

 

転ばぬ杖以上に

先走った心配

つい

沸き起こる中

 

「実習はたぶん

 この大学系列の中学へ…」

 

僕の質問

はぐらかすのかと思いきや

 

教育実習の予定

しれっと口にするから

 

「あ…そうなんだ」

 

カマかけた話題

隠さないから

聞き出すやり取り

終わってしまって

 

「ふぅ…ん」

 

ってしか言えなくて

 

沈黙になるか

話の終わった空気感に

 

ぼんやり会話のネタ

探していれば

 

「…取れる資格は

 片っ端から取っておこうかなって」

 

在学中に

幾つか機会がある

 

就職に有利な資格

あれこれ

網羅する予定なのか

 

学びの場に相応しい

学生は

午後に集中している

専門教科の授業に向け

あちこちで早めの昼食

とる姿

 

帰宅する際見かけてたから

 

何人か

エム同様に

熱心な収集家

認識してて

 

今も

 

その一人が

付かず離れずな距離で

受講している姿

気付いてたから

 

「…あの人

 あの青いシャツの彼

 エムと同じ

 資格集めの人じゃない?」

 

なんとなく

目を惹く存在

 

不思議と

結構な人数集まった

講堂内に居ても

 

ふっと

視線に入ってくる

 

話したことは未だない

一方的に僕が

認知している存在の彼の事

 

エムに告げてみれば

 

「あぁ…セリさんね

 あの人面白いよね?」

 

エムの交友

網羅している訳ではない

から

確認したら

 

僕が知ってるって解釈で

答えが返ってきて

 

…面白いって…そうなの?

てか 知らんしなぁ

曖昧な表情で

 

「セリさんって言うんだ?」

 

知り合いじゃないって

言葉にするより

察して貰おうと

 

青いシャツの彼

資格集めの仲間…って解釈で

大丈夫か?

エムに発言促せば

 

「セリさんが今のところ

 受講できる全教科

 受講し継続している

 唯一の

 つわものだって

 セリさんの彼女さんから聞いたわ」

 

あぁ…ね

 

見掛けて知ってる程度だった

青シャツ男性が

彼女持ちって事まで

この一瞬で

知ったわけだが

 

「…凄いんだね…彼

 え?

 結構 話とかするんだ?」

 

エムの口調から

 

僕がいる時は

挨拶する様子も

あまりない

関係っぽい

のに

 

僕のいない所では

僕のポジに

居るっぽいの

ちょっと気にすれば

 

「セリさんは

 全教科受講してるから

 講義内容の確認とかで時々…」

 

ボイスレコーダーのような存在だと

 

茶化しつつ

僕に似てる…と

青いシャツの男を評価した上で

 

「こっちに呼ぼう

 セリさんと話してみてよ

 きっと気が合うんじゃないかな?」

 

僕の反応が見たいとばかり

エムが

離れたところに座る

セリさんに

視線向けるから

 

慌てて

 

「ダメダメ…

 勤勉な彼の邪魔しちゃダメ」

 

と 止めた

 

 

  つづく