日常337 | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 

 

先輩振る…とは

 

ちょっと違う

 

いや 一緒なのか?

 

兄貴ポジで世話焼きモード

 

チラ見せして来る彼の

 

俺への指示

 

ちょっと こそばゆくて

 

まぁ

 

誰か第三者の目があれば

 

悪ふざけへ発展する

 

やり取りの切っ掛け…ではあるも

 

 

今は

 

 

気にする他人の目が無い分

 

俺は

 

 

その くすぐったさに身を投じ

 

 

屁理屈言わず

 

素直に

 

 

身形チェックする鏡の前で

 

 

設置されてる ドライヤーを手に

 

…使う人 居ないのだろう

 

掃除の際

 

まとめられた 綺麗なままのコード

 

解いて

 

 

プラグに挿すと

 

 

籐の椅子

 

 

体拭く前の状態で

 

座ったとて

 

遜色のない通気性の…

 

 

子供の頃

 

年寄りと暮らしてる

 

友達の家で

 

見た事あったなぁ…って

 

 

タイプの 備え付けの椅子

 

俺の すぐ隣に来て

 

座った 彼

 

 

「ぅおぉ…尻 硬ぇぇ…」

 

クッション性の皆無である作りに

 

 

感想洩らしつつ

 

 

「…けど いいなぁ こういう素材」

 

無機質な

 

プラや金属といった

 

人工物に 普段 囲まれてるからか

 

 

時々 天然のモノを

 

過大評価で愛でる彼

 

 

「…重量感は すげぇっすねぇ」

 

片手で椅子を引こうにも

 

まぁ簡単には動かない安定感

 

 

なので

 

設置されたままの距離間で

 

彼と並んで鏡の前

 

座ると

 

 

そんなに 必要ないだろうと

 

思いつつも

 

ドライヤーを使い始めれば

 

 

「………」

 

 

隣の彼が

 

何か話し掛ける も

 

 

当然聞こえなくて

 

スイッチ切って

 

 

「…なんすか?」

 

 

聞えてませんが?を

 

アピールすれば

 

 

「え?何も言ってないけど?」

 

 

勿論

 

それは無い…って事

 

知りつつ

 

 

また 何か

 

俺に絡んでくる遊び

 

思いついたんだろう

 

 

…この人は

 

一時でも 退屈が許せないのか

 

何かしら 仕掛けて来るの

 

もう そこそこ

 

茶飯事で

 

 

 

「…“使い慣れてない”…ですか?」

 

 

一連の流れ

 

俺の所作見てての 彼の言いそうなセリフ

 

想定して

 

俺の思ってた事 口にすれば

 

大袈裟な

 

驚いた顔

 

…やっぱ そんなトコロか…

 

 

彼の 発言

 

聞き取れなかった台詞

 

言い当てた事を 確信していれば

 

 

「…全然違う」

 

わざと 囁くような言い方

 

 

フェイント…

 

使い古された 手で

 

彼に揶揄われつつ

 

 

「…どうせ 正解は教えてくれないんでしょ?」

 

 

そう

 

捨て台詞を 吐いて

 

再び ドライヤーをMAXで

 

スイッチングすれば

 

 

「……!」

 

 

また 彼の何か言ってるけど

 

言ってる内容は理解できない

 

音声

 

耳に

 

 

「…なんすかぁ

 

 今言ってくださいよ」

 

再び 切って 彼の方を見れば

 

 

「…風が こっちまできてる…」

 

そう言って

 

彼は

 

目を瞬かせた

 

 

  つづく