BREAK 60 | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 


「なんで 離れてんだよ」



僕のアクションに


目の前のアイドルが



過剰に反応見せる



「…ひょっとして今 痴漢扱いした?」




さっと 離れた僕の様子に


そうさせてしまう様なセリフ



口にした事



早くも 後悔になったか



本能的に逃げた


僕の方が



意識し過ぎだって事に


話を持って行く気なのか



かわす姿勢が


過剰だと


指摘しては



機械音


そこそこ響く 箱の中で




見合わない音量で


ごにょごにょ と



聞き取れない なにか言ってる


アイドルが



「…ってか そういうの


 逆に意識するし 止めてよ」



と 

 


キメのセリフは


滑舌よく



ハッキリ伝わる 音量で


告げると



後退った僕が離れた分



距離をつめる様に



僕へ近付く




わっ…となった 僕が



さっきみたいに


逃げないよう




「…物を取るだけだ」



と 



追っかけっこ させるんじゃないぞと



念を押すと




僕が


肩から下げてる


彼の荷物に


手を突っ込んで来た




只でさえ重い 肩への負荷に


何か探しているのだろう



トートの中で


動かされる 手によって


Gが掛かって


思わず



うっ… と


声が漏れたところで




「…何だよ 筋力ねぇなぁ」



そう



肩のあたりで


囁いて



寄り近くへと 



身体の距離が 詰まる