BREAK 50 | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 


「…いや 興味ないでしょ?」

 

アイドルの返答は

 

的確だった

 

 

 

「…気になるなら 

 

 聞くより見ればいいだけだし」



確かに そう




問題の荷物は


僕の手元にある訳で



「…見ていいんですか?」




それは 別に


会話の流れで



不意に出た セリフで



別段深い思い入れは 無い



のに




まるで 了承を欲しているかのような 


自分の言葉


耳にして




…何言てんだ 気持ち悪い



と 自己嫌悪に 身震いする





スカートの下 見せパンだから大丈夫って


言ってる子に



見ていいの?って



聞き返したような 妙な気分


少しあって





「…いや いいです


 関わり合いたくないので」



つい



余計な言葉 付け加えて



即 打ち消した 会話






「…いいよ どうでも


 見られてヤバイもん


 持ち歩いたり してないし」



アイドルが



ぼそぼそと 呟く



低い声に



襟足の髪 立ち上がる様な感覚に


眉を寄せながら


聞いていれば




「…あんた 関係者だし…」



今 笑いながら言った?


って 声の変化に


 

ぞっと 悪寒が首筋を


駆けあがった



通話相手の


テンション


よく分からず



…はぁ…と



曖昧な返答 口にしたところで



ようやく 開いた



エレベーターのドア




無駄に 正解も分からず


上に行くより



フリダシに戻って


ちゃんとした 行くべき場所を


確認してからにしよう



箱に


乗り込んで


フロント階を 押す