ホスピタル #2-18・Psyche 》片手分の空白 | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。


━─━ Psyche ━─━


僕は


知らない空間で目覚め

軽くパニックを起こしていた


見回す室内は とても綺麗で


廊下に続く 扉が開け放たれている


体に掛けられていた 

ブランケットを掴んだ手の甲に 

引っ掻き傷を見つけ


 …あぁ そうか 


思い出して 


自分の体をチェックした


 何もされていない


あんなことして 泊り込んだら

仕返しの一つや二つ…


極端な話 生きて朝を迎えられた

それだけで 許されてるようなものだが…



昨夜のショウを思い出し

顔がニヤケテしまう



 そうだ ショウは?




自分が脱ぎ散らかした 洋服は

そのまま 床に散らばっていたが


それ以外は 片付けられた形跡があり

僕は 起き上がると 

ショウの姿を探した



水浸しにした キッチンも清掃され

…なんの形跡もない



夢だったのかと 錯覚するほど


変わりない日常の風景



時計を見れば そろそろ10時



テーブルの上に 

事務所直通の携帯を見つけ

着信履歴を 確認


一件もなく ホッと 椅子に座る

自分が 真っ裸であった事に気付き

ショウの部屋へと 慌てて戻った





この後 自分の取るべき行動を考える


 このまま仕事へ行く


 このまま ショウの帰りを待つ


 ここから 家に帰る





…とりあえず 僕は

キッチンに立ち

ショウの為に 食事の準備を始めた



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