ホスピタル #3-1/トモキ 》片手分の空白 | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。


「 ねぇ お前ん家 行っていい? 」



ショウの髪から手を離し


唐突に問う




ショウが家に来る事が当たり前になってた


その逆は…考えてみたら 


今まで無かった方が 違和感ある



「 …両親 仕事で 誰もいないから 」



…お決まりの返答



 だから?いつも思ってた



親がいない方が 遊び放題なのに



…なぜか 今までは その言葉で 


曖昧にし


 んじゃぁ 俺ん家ね って


流してきた 




「 いいじゃん? 別に 」



ショウが え? って顔して見てくる




俺は席を立つと

ショウの正面に向かい


机に両肘を付け しゃがみ

下から覗き込むような 体制になる



ここで見せてない 別の顔が

ショウの中に 存在するんだ


昨日まで…さっきまでと

なんら変わっていないのに



首の痣一つで



俺は ショウを違う人間の様に感じ


それがどこかに見て取れないかと

ガン見する



少し眉をよせ 困惑気味のショウ


 …あ…唇に 傷がある


俺は自分の唇を触り


「 ショウ こんなとこ 傷あるね 」


俺の仕草を見て ショウの目が泳いだ


明らかに 動揺している



 …何だろう


 俺…




「 …トモキ…チャイムなってる 」



ショウがホッとした様に 時を告げる


俺に教室へ戻れと



ガタガタと 周辺が着席始める音



「 …放課後 待ってろよ 」


ショウの返事も聞かず 教室を出た



誰に 何に どうして


 訳も分からず 


俺は 酷く ムカついていた




━─━─━─━─━─ Next

Back《   》Next