そんなに
こだわらなくていいです。
デザインの仕事をしてると
たまに言われることがあります![]()
デザイナーって
息をするようにこだわってしまう
生き物なので、
「なるべく息吸わないで
生きてくれる?」
って言われるようなものです。笑
そりゃ言い過ぎだ
そのとき、クライアントがいう
「こだわらなくいい」
というのは
「それより
優先することがある」
っていうことだったり
するんですよね。
デザイナーがこだわる
造形の美しさより
ちょっとダサくてもより伝わること
早く仕上げること
短い時間でたくさんデザインすること
そんなことが優先されている
ときなのです。
私はデザインの力を信じていますし、
造形の美しさは
クライアントに大きなメリットをもたらす
と思っていますが、
それが
クライアントのミッションの
外側にあっては
意味がないな思うのです。
ミッションのクリアのために
必要なら
目立たせますよ。
早くやりますよ。
たくさんつくりますよ。
だってプロだから。
でもね。
それじゃ、気が済まないんですよ。
むずむずするんですよ。
呼吸が浅くなるんですよ![]()
自分、無呼吸状態ですからね。
だから私は
これらをクリアした上で
「こだわり」を
潜り込ませるように
しています![]()
ロゴの案出しの裏側
例えば
本当はもっと小さくてもいいと思ったけど、
必要だと思ったので
大きい文字で目立たせた!
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せっかく文字を大きくしたから
その文字にかわいい細工をして、
気づいた人が喜ぶ仕掛けをする![]()
もっと話合って、
どんな表現がいいか探りたいけど
時間がないから
現状の情報でできる限り早く仕上げた!
![]()
もしかしたらこんな表現も
面白いんじゃないかな?
という別の側面の案を
勝手に提案してみる![]()
そうやって
大きなお題をクリアして上で
自分の「こだわり」を
潜り込ませて
息継ぎをするようにしています。![]()
どんなお仕事も
「奉仕したい」
「助けになりたい」
っていう気持ちは大事ですが、
それ以上に、
実は、
「自分を表現したい」
って気持ちが大事だと思うのです。
だって人間だから。
そしてそれが
自分らしさになると思うからです。
私の推しのアイドル
Snow Man
を見ていても思うのです。
「ファンのため」と
「自分のため」の
バランスが絶妙だなって。
彼らを推してると
ファンのためを思って
色々楽しませてくれてるのが
ビシビシ伝わってきます。
でも、
自分個人の欲求も
ちゃんと大事にしているんです。
ちゃんと自分のために
「こだわり」を追求しているんです。
そんなところも好きだったりします。
もちろん
みんながアイドルじゃないし、
自分は裏方だから関係ない、
って思う人もいるかもしれませんが
自分が価値提供をする世界の中では
主役は絶対自分なんです。
私は
自分の仕事で
そのこだわりに気づいてもらえたとき
自分の提案の説得力が増したり、
自分のデザインの
ファンになってくれる、
ということがおきました![]()
私の「こだわり」を知ることで
好きになってくれた人がいる。
なんて素敵なご褒美でしょう。
そして、そのご褒美は
自分のこだわりを表現しなければ
もらえなかったものです。
「こだわり」って
時と場合によっては
めんどくさがれるものかもしれないけど
それをなかったことにするのは
無呼吸状態と一緒だなと思うのです。
「こだわり」っていう
自分の個性を認めて、
うまく外に出してあげて、
自分らしさを健やかに育ててあげたい
と思うバナナなのでした。
自分のこだわりを推して行きましょ!
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