また、輝き始める | 大器末成

大器末成

「大器、未だ成らず」
いつかは器の大きな男に成りたいと、日々精進している(つもりの)ワタクシ。
日本一のロックバンドTHE YELLOW MONKEYの話題と洋楽の話がほとんど。たまに他の趣味のことも書くかも・・・?
興味のある方はフラッとお気軽にお立ち寄りください。

 

すでに日が経って、いろいろなサイトでもレポートが出てますが、俺も俺なりにレポートを書いておきます。
最近はライブの内容を記憶しておくのが難しくなりつつあって・・・。セトリは、順番を無視すれば全部書き出せたんだけど、MCなんかはあまり思い出せないし・・・。
他のレポートとか全く読まずに書いたので、いろいろ記憶違いとかあると思いますけどその辺はご容赦ください。



THE YELLOW MONKEY 
SUPER BIG EGG 2024 ”SHINE ON”
at 東京ドーム  24.4.27

座席はアリーナ席、D12ブロック。中央の通路の後ろで、PA機器が設置された一角のすぐ後ろ。たぶん一、二塁間の真ん中でちょっとライト寄りくらいかな。
ステージを見ると、まあ遠い。EMMAさんですら視界の左の方。というかメンバーみんな小さくてほぼ見えない。さらに言うと、右の人も左の人も、正面の人も背が高くてモニターしか見えない。たま~に、人の隙間から吉井さんが瞬間的に見えるくらいでした。

開演前のBGMですが、気になったのは「帰ってきたウルトラマン」のOP曲。なぜ気になったかというと、ついこの間までDVDレンタルして観ていたから。1971年放送でメンバーはど真ん中の世代だし、やっぱり思い入れとかあるのかな。パラゴンていう怪獣も出てくるし。

メンバーの衣装ですが。吉井さんは、赤と白?シルバー?のマーブル的な模様のスーツ。錦鯉とか言うな!
ANNIEは黒上下で、上着を脱いだのは「ソナタの暗闇」の前かな?
EMMAは黒にラメラメのパンツと、同じようなコート風の上着。
HEESEYの上着は、遠目に見たら最初はサビ猫の様な色合いかと思った(=^・・^=)けど、モニターでアップになった時にヒョウ柄だとわかりました。まあどっちも似たようなもんだにゃ(=^・^=)


1.バラ色の日々
2.SHINE ON
3.Romantist Taste
4.Tactics
5.聖なる海とサンシャイン

6.BURN
7.ROCK STAR
8.楽園
9.SPARK
10.ソナタの暗闇
11.天道虫
12.太陽が燃えている

13.人生の終わりに(FOR GRANDMOTHER)
14.SUCK OF LIFE
15.LOVE LOVE SHOW
16.ホテルニュートリノ

17.おそそブギウギ
18.アバンギャルドで行こうよ
19.ALRIGHT
20.悲しきASIAN BOY
21.JAM

22.WELCOM TO MY DOGHOUSE


 
1. バラ色の日々
オープニングのSEから、いきなりキーボーディスト二人の演奏。これがまたカッコいい。で、そこから流れるように、いつもの「鶴谷崇の調べ」に繋がり・・・。
これはもう反則ですよ。これで泣かないわけがない。前回のドームの、声が出せない状況へのリベンジ。吉井さんも、ライブ前は「みんなで声を出して歌ってほしい」と言ってた、それを踏まえた一曲目。
久しぶりの声出しライブのはずなのに、会場を包む歓声を聴くと「ああ。これこれ、いつも通りだ!」っていう、懐かしさではなく『いつもの感じ』を思い出しました。

2. SHINE ON
俺は、一曲目はこれじゃないかって思ってましたけど。今回のライブの象徴という意味では、ある意味一曲目か。
「ライブでは初披露」なのに、サビの手拍子はみんな完璧!さすがです!

3. ROMANTIST TASTE
出ました!THE YELLOW MONKEY教のミサの開始に欠かせない腕振り!THE YELLOW MONKEYの歴史を語る上では、これもある意味一曲目!(笑)

4. Tactics
声出しという意味では、これもリベンジのための歌でしょうか。お決まりのコール&レスポンス。

5. 聖なる海とサンシャイン
キーボードのソロで始まって、そこにギターが絡み始める。幻想的で長い演奏の間に、ちょっとだけクールダウン。
やっぱりこの歌も、俺は好きだな~。2016年のホールツアーの時の、海の底で聴いているような演出を思い出しました。

ここで MC。
やっぱりというかなんというか、吉井さんはテンション高め。「ヒット曲は少ないけど代表曲はたくさんある」と、今日はそんな代表曲ばかりやるそうです。「みんなそれぞれ色々あるだろうに来てくれてありがとう。こんな平均年齢58歳のバンドに・・・」年齢の話になるとHEESEYがピックアップされるのはお約束。モニターに抜かれたHEESEYが、「やっちまった~!」みたいな表情で頭に手を置く。そして吉井さんから明かされる事実。HEESEYは興奮して一睡もしてないそうです(笑)
「こんな還暦いないよ、遠足じゃないんだから!」と吉井さんに言われて、HEESEYは元気に踊る!ちなみに俺も前の夜は寝付けなくて、睡眠時間は五時間くらい。
そして、ここで三国さんの紹介!怒涛の歓声!一緒に鶴ちゃんも紹介。
 
6. BURN
火柱はないバージョン。この辺りから吉井さんの声がちょっと変わってきて。それを察してか、メンバーもオーディエンスも、吉井さんをカバーするように盛り上がりを見せる。俺にはそんな風に思えました。

7.ROCK STAR
ノリノリの、明るく勢いのある曲のはずなのに、俺は号泣。「ロックスターが帰ってきた!!」と思ったら、もう涙腺が崩壊しちゃって。嬉しくて嬉しくて、嗚咽漏らしてました。キモイ(笑)

8. 楽園
9.SPARK
さっきのMCの通り、ここまでの4曲の並びとか、本当にすごい。特に楽園・SPARKって、往年の勢いに乗りまくってた頃のパワーが凝縮されたような二曲が並んでるのが。
たしかこの曲の時だけど、吉井さんが舞台袖の花道に行った時、舞台が動いてました。上手とか下手ってどっちかわからないんで、ヒセ手ですけど。最初モニターで見たときは、床が移動してひょっこりひょうたん島みたいに移動してるように見えました。でも高さが変わってただけみたいです。2017年のメカラウロコ28の時の、サブステージみたいな感じ。

10.ソナタの暗闇
最初は、ANNIEのソロで始まり。ちょっと珍しく、長いドラムソロ。続いてHEESEYも加わって、リズム隊セッション。めちゃくちゃカッコよかったです!イギリスのハードロックバンドなんか目じゃないくらい、すごくよかったです!で、そこから始まったこの曲。意外でしたけど、カッコよかった!こんなにハードなイメージは無かったから、ずいぶん違ってそれがすごく良い!
モニターの演出は、白抜きの歌詞が歌われると黒く反転するっていうヤツでした。2020年代々木の「セックスレスデス」と同じ。

11.天道虫
12.太陽が燃えている
もしかしたら別の曲だったかもしれないけど、EMMAがステージを降りて、フロアを移動。中央の機器スペースに設けられたサブステージ(?)に登壇。さっきの吉井さんみたいにステージがせり上がりました。
開演前に近くを通ったとき機器スペースの中にパイプ椅子が4脚ならんでるところがあって、(偉い人が座る場所かな~)なんて思ってたけど、これか~!
距離は近かったけど、角度的には非常に見えづらい・・・。背伸びしたり、背中を思い切り反っていろんな角度から覗いて見たり・・・。それとこの時気づいたんですけど、撮影用の小さいドローンがいくつか飛んでたんですね!小さいくせに画質は良いし、ビュンビュン飛んでて視界には入るけど邪魔にはならないし。ライブにもこんな技術がどんどん取り入れられてるんですね~。
 
ここで、吉井さんの病気に関連したドキュメント映像。赤裸々にさらされた画像に、改めて大変なことだったんだと思い知らされる。

13.人生の終わりに
一つ物申させていただくと。ここで「終わりに」ではないだろ~。演出面とかではそうなんだろうけど。その効果もあったと思うけど。間奏での、吉井さんの様子。会場を遠くまで見渡してから、手元を見下ろしてグーパーしてみる。そんな仕草から吉井さんの心情のようなものが窺えて、とても感慨のようなものを感じました。
ちなみにこの曲、再終結後は初めての演奏みたいです。

14.SUCK OF LIFE
余韻を塗り替えるように、お決まりの『ダ、ダン!』しんみりした空気を熱するように、一気に盛り上がる!
二人の絡みはちょっとでした。

15.LOVE LOVE SHOW
今度はHEESEYが中央に!ステージでは吉井さんが、真っ赤な羽のストールを身に着けて。そう、まさにMVで身に着けていたのと同じやつ!

16.ホテルニュートリノ
演奏の前に吉井さんが言った、「『人生の7割は予告編で残りの命を数えたとき』という言葉を嚙み締めて」という言葉が印象的です。曲の方は、カッコよくて好きです。

17.おそそブギウギ
というか、東京ブギウギ。「まだ東京ドームでやってない代表曲があった!」「売上270万枚を想定していた曲」の前哨戦。

18.アバンギャルドで行こうよ
19.ALRIGHT
ついに吉井さんがサブステージに。でも、全然見えなかった!客席に降りたとき、握手を求める人達のうち一人をどついてたように見えたけどどうなんでしょう(笑)
間奏でメンバー紹介。

20.悲しきASIAN BOY
今までの東京ドームもそうだったけど、この会場の規模でのASIAN BOYはやっぱり壮観です。

21.JAM
三国さんのJAM!初めて聴けた!

復活の日MV
終演後になにか発表があるかな~、と思いながら待っていると、流れたのはアルバム最後の収録曲のMVでした。吉井さんが立って歌ってるだけの、シンプルな映像。歌詞は「ホテルニュートリノ」や「SHINE ON」と同じく、命・復活・未来、そんなテーマの歌です。

22.WELCOME TO MY DOGHOUSE
さすがに終わりだろうと思ってたら、また四人が現れた!なんというか、すごく冷静に見ていられました。この歌もまた、新しい世界に進んでいくことを示唆している詞です。「空は今、何色なの?」これから進む空は、黄金色に輝いています。

最後はやっぱり、ANNIEの先導で万歳!その後ろで、あれはなんだろう?羽織る系のアイテムかな?最初から着てた上着かな?それを纏ったHEESEYが舞う。その様はまるでジュディ・オング!でもやっぱりヒョウ柄なもんだから、ちょっと蛾に見えてしまった(笑)


セトリを振り替えると、確かに代表曲ばかり(それでも、漏れてる代表曲もある!)で、特に目新しいというわけではない。個人的にはステージが見えづらかったこともあって、そういう意味ではいつもとそう変わらないライブとも言えるかもしれません。
でも、あえて言おう!最高だったと!やっぱり東京ドームという、それだけで特別な感覚があるのかもしれないけど。それに加えて、全体の熱量みたいなものが物凄かったというのが大きな要因で。吉井さんの喉の調子はもちろん万全ではないけど、それをカバーするような、メンバーやサポート二人の演奏。一曲目からしてオーディエンスが一つにまとまった、どでかい「気」の塊。それらの存在があって、この最高の空間を創り出していたように思えました。
歌だけがすべてではない、演奏もあってこそのライブ。さらに言えば、オーディエンス側の想いもまた、ライブを形成するのには欠かせない要素である。そんなことが改めて露になった一夜だったのではないでしょうか。

なんの終わりでもない、むしろスタート地点、あるいは通過点。これから始まる新しいTHE YELLOW MONKEYがどういうふうに変わっていくのか、それが少し見てた気がします。その辺は、きっとニューアルバムで明らかになるだろうからまだ語りません。
そして、今回は発表が無かったけど、きっとまたツアーもやってくれるはずです。

吉井さんの言葉です。
「治ったら2DAYSやるからな!」

 




ではまた(^O^)/