沙門勝道、山水を歴て玄珠を瑩く
(空海筆 勝道碑文より)

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画像はお借りしました

日光と言えば、日光東照宮が有名ですが、日光を開山された勝道上人について、知っている方は少ないのかもしれません
おいら、何でか勝道さんが好きっす。

今週末開催予定の散歩会 日光巡りが近づいてきましたので、少し勝道上人と日光についてご紹介。


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勝道上人(735〜817)
下野国南高岡(栃木県真岡市)生まれ。
奈良時代に活躍されたお坊さん。
当時、日本三戒壇(お坊さん認定を貰う所)の一つであった下野薬師寺において、如意僧都(鑑真さんと共に日本に来たお坊さん)に師事。
出流山満願寺を開創。
日光の男体山は、767年から登拝を開始して、2度失敗。15年後の782年に3度目の登拝で山頂に至る。
その後、干ばつに際し日光山へ祈り、祈雨を修法。その功績で伝灯法師位を授かり、その後、四本龍寺の近くの岩窟にて死去。
享年83歳。


奈良時代はとても複雑です。
各地にはまだ蝦夷と呼ばれる方々が沢山おり、古墳も作られていた時代。
その当時、寺、という存在は、
それを建てる事で、そこまで侵略をしていった…とも取れるし、どこに視点を置くかで、表現が変わります

まぁ今回は、勝道上人と日光のご案内なので、その辺はご勘弁下さい


日光山とは、男体山、女峰山、太郎山からなる日光連山の事で、それぞれに男体権現、女体権現、太郎権現が祀られてるとされます。

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まだ女峰山には登った事がありませんが、男体山の8合目に、滝尾神社の奥宮がありました。
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はて?
こちらにも祀られてるって事ですかね。
神社として祀られてるご祭神は、日光三山で、大己貴命、田心姫命、味耜高彦根命です。三神の総称として、二荒山大神。

男体山=大己貴命=千手観音像=男体権現
女峰山=田心姫命=阿弥陀如来=女体権現
太郎山=味耜高彦根命=馬頭観音=太郎権現

うむ。まさに神仏習合


二荒山(ふたらさん)の読み方には諸説ありまして、観音浄土を意味する補陀洛(ふだらく)の別名とか、
日光山には熊笹が多いので、アイヌ語の熊笹=フタラから二荒…になった説とか、色々。

この前、こんな漫画本を見つけてしまいまして…漫画本になってると、スムーズに内容が入ってくるから助かりますー
文章だけズラズラ書かれてるのは苦手です

勝道上人伝↓
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この時代の方としては、文章が残っているだけでも凄いです。
主に有名なのは、空海さんが書いた『遍昭発揮性霊集』の中に、勝道上人の事が書かれてるそうです。これが最初の登山記とも言われてるそうです。

勝道上人が男体山に初登拝された時、空海さんは8歳。遍昭発揮性霊集を書いた時が41歳。

空海さん…忙しくて、知らぬ人の功績を記す書など書いてる暇なんてなかったのでしょうが、空海さんのお知り合いだった伊博士が勝道上人とも知り合いで、その功績を残して欲しい!と、何度かお願いして、書いて貰ったそうです

勝道上人、お弟子さん沢山いらっしゃったので、男体山に一緒に登拝されたお弟子も、修行日記…という形で記録を残してるみたいです。

読んでみたい〜


日光の四本龍寺の裏に、実は小玉堂という所がありまして、本当に空海さんがいらっしゃったかどうかは分かりませんが、
空海さんが滝尾において修行していた時、池の中から大小の白い玉が浮かんできて、
小さい玉虚空菩薩の本尊として小玉堂に祀り、大きい玉妙見大菩薩の本尊として中禅寺にお堂を建てたけど、こちらは明治時代に天災で失くなってしまったそうです

小玉堂、好きっす
寄れたら寄りたいなぁ…四本龍寺も…仏岩も


なんで勝道上人は危険を冒してまで、未開の地である日光山に登ろうとしたか…
うむむ…考えるだけで頭が下がります

お上人さま、ありがとうございます。

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日光は観光地として有名です。
修学旅行か社会科見学で行ったりするのですが、調べれば調べるほど深いのです

日光は神霊域としても濃く、仏教としても深い。
なんてったって、徳川家の御廟が置かれた位ですからね。


もし行かれる方がいらっしゃいましたら、是非、早朝の日光を感じて欲しいっすね
鳥肌たちますよー

たまにはそんな場所に行って、身も心も引き締まる…という体験をするのもおススメです。

色々吐き出して、綺麗な空気を吸う。
自然の中に答えはあり、それが全て


そんな風に、のんびり日光を感じて頂ければ幸いです

ご参加の皆さま、何分にも始めての試みなので、不手際があるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします

お会い出来るのを楽しみに待ってまーす。















ここまでお読みくださいまして、本当にありがとうございました

感謝感謝