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今や日本でも60年代のバンドとして、ビートルズの対抗馬的に認知され
1990年初来日では東京ドーム10日公演のストーンズでしたが
どうでもよい恨み言を言うと(だったら言わなくていいジャン・・・笑)、
私が高校生だった70年代、ストーンズファンなんてホントーにいなかったのです。(笑)
どころか、「音がショぼい」「メロディーが無い」「VOCALが下手でクチビルがでかい」・・・
等々けなされる事が多々あり、少年心は傷ついていました。
洋楽ファンでも、まず俄然ビートルズ、それにクイーン、エアロスミス、キッスの
3大HOTなグループ、 他はイーグルスやディープ・パープル等、当時の”ミュージック・ライフ”や
”音楽専科”等のメジャー洋楽雑誌で見れば明らかです。 ストーンズの記事なんて
ほとんど無かったと記憶してます。 (恨み以上)
ではなぜストーンズは人気が無かったか?
それば①を聴けば納得できます。 (ナンジャそりゃ、笑)
もう全く愛想の無いサウンド、メロディアスな曲が無い、ギター他楽器全てがグチャグチャの
塊になったような・・・・そんなオンパレードです。 1975、76年のヨーロッパ、北米ツアーからの
ライヴ・アルバムですが・・・これがストーンズ・サウンドの本質です。 パンパンと踊れるのではなく
グニャグニャと踊るようなサウンド。 そりゃ解りにくいし・・・。 BACKBEATをさらに
パーカッションでグニャグニャにした音作りはとてもとっつきにくく、私も煙草やウイスキーの
ように”ホテル・カリフォルニア”の方が良いナァ~と思いつつ(笑)、我慢して聴き続けてると・・・
アラ、まあ不思議・・・このサウンドがとても癖になる・・・・もう止められない(笑)・・・80年代以降の
ストーンズの ”グニャグニャ乗り減少+クリアーなサウンド”に不満を持つ人は少なくな
いでしょう。
そして①の時の映像が近年出ました。 それが②です。 当時同じツアーをなんとNHKが
「ヤング・ミュージックショー」でやっていて、 ストーンズに引き込まれるキッカケがこれでした。
音は前述の通り・・・ミックは白痴、 キースは死神に見えました。 そりゃ普通じゃなかなか
好きになりません。 (笑)
前述した通り、 80年代途中からストーンズはサウンドをクリアーにし、皆が乗り易いように
リズムのニュアンスも変えました。 その事も寄与してか、ストーンズは ”世界の祭りは
ワールドカップか、ストーンズのワールド・ツアーか”っていう位、ツアーバンドとして
ウルトラ成功するのですが・・・ 最初は馴染めなくても、どんどんクセになったひいきの
ラーメン屋さんが、味そのものは変えずとも、そのクセになるアクは取っ払って
全国展開チェーン店になっちゃったていう寂しさが、ストーンズファンにはあります(笑)。
①と②を愛する者・・・・それが真のファンっちゅう事で・・・・お・し・ま・い。
万雄H