今夜は妻が夜勤です。

僕はいま、Tのもとへ向かっています。


妻がコール対応に追われ、2時間にいちどの巡回を繰り返す夜、僕はTと過ごします。


酷い事をしているのは承知です。
だから事実だけを書いています。


でも、どうしようもないんです。
こんばんは、bamoです。
今回は僕、bamoについて少し書きます。


・・・といっても僕はごく普通の男なのであまり書く事はありません。

医療福祉関係の職に就いており、その仕事と資格試験勉強に日々追われてます。

そんな僕の息抜きが音楽とサッカー。
音楽は結構真剣にバンド活動としてやってます。
担当楽器は、個人が特定される恐れがあるので伏せます。

もうひとつ、サッカーというよりフットサルは約4年前からやってます。
僕はサッカー部ではなかったのですが、「サッカーやってそう」とよく周りから言われるのが悔しくてフットサルを始めました。
今では2つのチームに所属するくらいハマってます。


何だかお見合いの自己紹介みたいになってきましたが・・・。


僕は自分の顔が好きではありません。
まあ自分の顔が好きな人の方が少ないと思いますが、とにかく自分の顔が好きではありません。


体つきも華奢で魅力的な体ではありません。筋肉がつきにくい体質らしく、学生の時も部活仲間と同じ量だけトレーニングしても僕のからだは周りに比べ発達しませんでした。

ガリガリ、というわけではありませんが確実に「痩せ」の部類に入るでしょう。


そんな僕の風貌をTは「合っている」と、言ってくれます。
僕の声、顔、体格、性格、すべてマッチしているらしいです。




金曜はTに会えます。
こんばんは、お久しぶりです。bamoです。

今日の夕食にもずくが出ました。
それを食べながらふとテレビを見るとKAT-TUNが映っていました。

思わず目をそらしてしまう僕。。

濃い味には白飯やサラダなど、あまりクセのないものがよく合うと思いますが、
さすがに濃い味のもずくと濃い顔の彼らとは少し食い合わせが悪かったようです。


ここ最近はとても落ち着いています。僕も妻も。

先週の土曜に両家の顔合わせが無事に済みました。
お互いの母親は、お互いの息子(娘)の子ども時代の逸話を披露し合っており、父親たちは同系統の職業であったこともありその話で終始盛り上がっていました。
なにはともあれ、たいした問題も挙がる事なくこのまま進んでいきそうです。


そして僕たちは、恐らく今週中には入籍するでしょう。
上にも書いたように、手続きとしては何の問題もなくすすんではいますが、その中身、というより僕自身は様々な問題を抱えています。

その大半が、これまでしつこく書いてきた「性」の問題。

役所に行く前に、もういちど妻に訊いてみようと思います。
本当に僕でいいのかどうかを。


今週の金曜はTの家に泊まってきます。
妻はこの夜は夜勤です。

もうかれこれ2週間くらいTと会っていません。

今までの、体の関係だけであった過去の者たちとTとが決定的に違うのは、今、「無性に会いたい」と思うところでしょうか。
仕事から帰宅するとテーブルに婚姻届が置いてありました。
平日が休みの妻に僕が頼み、とってきてもらったのです。

僕たちは今月、入籍します。ゲイの僕が、です。


江國香織さんの『きらきらひかる』という小説をご存知ですか。
この中で主人公でゲイの睦月が妻の笑子にこう言います。
「(ゲイにとって)結婚は一種の背徳行為だからね」

背徳行為。
結婚が背徳行為なら、僕は一体どれだけ人を裏切ってきたのでしょう。


昨日、Tと少しだけ会い話をしてきました。

僕が入籍する事。今の生活を大切にしたい事。僕がTだけのものになることはこの先ない事。

僕たちが出会った時から分かっていた事ですが、もういちど確認しておきたかったんです。

やっぱりTはすべて分かっていました。
そして泣いていました。
「変な時に現れちゃってごめん」
と言って泣いていました。



今日は僕が帰宅後ほどなくして、妻は会議に出席するため職場へ出かけていきました。
準備している間の耳を突くような静けさに耐えられずテレビをつけましたが、変わりませんでした。

このままやっていけるんだろうか。
お互い不安を抱いていることは確かです。


週末だけと約束しているビール、今夜は呑んでしまいそうです。
昨日は日中にTと過ごした後、そのままライブで演奏してきました。
僕は主にジャズを演奏しています。

他に仕事をしながらライブ活動もしている、いわゆる「週末ミュージシャン」というやつです。

母親からメールが来ていました。
「あと 1週間となりました。夜時間があいたら連絡下さい」
両家の顔合わせが1週間後に迫っているのです。

ライブから帰ると妻は赤いソファでぐったりと寝ていました。仕事がよっぽどハードだったのでしょう。

そんな妻を見ながら、メールの通り母親に電話をしました。

結婚には色々と話し合わなければならない事があるんですね。

現在住んでいる地域は、武将御三家やフィギアスケートで有名なあの地域なんですが、僕は他地方出身、よそから来た人間ですから両地方のシキタリ、祝儀の相場などがかなり異なるんです。
そこらへんをうまく調整しないとなあ、というような話をして電話を切りました。

Tと会ってきた後だったので多少罪悪感を感じながら母親と話をしていました。

その間もそれからも妻は寝ていました。

電話を切り妻の顔を眺めていると、その顔に触れたくなり、そっと頬に触れてみました。
そのままキスしようかと思ったのに妻が起きてしまったのでそこまでには至りませんでした。

僕の体は汚れています。妻の心は澄んでいます。

妻に触れる事で自分の汚れを紛らわそうと思ったのでしょうか。

意味のない償いをしようとしたのでしょうか。

自分の気持ちが見えてきません。