(注:これは、将来本に転用する可能性も視野に入れて書いたものなので、結構長いです。)


アメリカの学校制度についてー。

いろいろありすぎて、何から書いたら良いのか分からないんですが(笑)

まだうちの子が小さかった頃は、子供が早く「学校」というものに上がるのが待遠しくて仕方なかった。 

しかし、アメリカのKindergarten(いわゆる幼稚園ね)は、小学校に上がる前の1年だけ! しかも、それも地域によっては午前だけとか午後だけの半日だったり。(一応義務教育なので、小学校内に併設ですが)

それまでに行きたければ、プリスクールという私立の園に自分で入れるしかない。しかし、そのプリスクールも、月・水・金の週三日とかで、しかも午前中や午後の3時間だけ! それでも結構な値段がするんですよ。

もちろん、一日中のプリスクールも、あるにはあるが、なんせ値段が高い!全日で週5日行かせたら、一ヶ月1200ドル(14万円)とかですよ! アメリカは、日本のように公立の保育園というものがないので、(よっぽどの生活保護者だけ、無料で入れられるところがありますが)お金に余裕があれば仕事をしていなくても放り込んでも良し、そのかわり、仕事をしていても、子供二人をそういうところに入れたら、アルバイトぐらいでは保育料に全く追いつかないので、それなら家にいた方が経済的にまし、ということになったりします。てなわけで、中間層には生きにくいのがアメリカ。。


幼稚園になると、日本の幼稚園よりは結構真剣にお勉強のマネごとをします。アルファベットを習ったり、数字を習ったり。ちゃんと座って先生の話を聞ける予行演習を兼ねているんですかね。


ちなみに小学校に上がる年齢は、日本だと、何年何月以降に生まれた子、と法律できっちり決まっていますが、アメリカは割と2年ぐらいの幅があって、いつに上がろうと自由です^^; ですから、子供が男の子で早生まれだったりして、この子にはまだ学校生活は無理っぽいなと親が思えば、あと1年遅らそう、とか、この子は女の子でおませさんだから1年早く入れてしまおう、とかも出来ちゃうのです。その辺が、自由の国アメリカ。


(全く学校に行かなくて、家で親が教えるという選択肢[ホームスクール]を取る人も、アメリカでは結構います。宗教の問題だったり、自分の子が天才過ぎて(!)学校のカリキュラムが合わないと思うからだったり、学校で他の子から変に影響を受けてほしくないと思うからだったり、行かない理由はさまざまです。そういうホームスクーラー専門のカリキュラムも巷には充実していて、親はそういうのを取り寄せてやらせたり、または自分で完全に作ったものをさせたり。要は、年に一回州が要求するテストを子供が受けて、それに通れば、家でホームスクールをちゃんとやっていると見なされて、今後も続けてもいいことになっています。そういう子専用に平日の昼間やっている体育クラスや美術クラス、音楽クラスも街にはいろいろとあるので、仮に日本の不登校の子がいたとしたら、この国では生きやすいと思いますねー。 親の時間的・経済的負担はかなり大変だと思いますが。)





それから、小学校から公立校でも、Gifted child's class(優秀な子のクラス)というのがあって、選抜試験に受かれば入れます。逆に発達障害の子はスペシャルクラスに行きますが、1人につき1人のエイドさん(お手伝いの人)を税金で賄って付けられたりします。
クラス分けは、前の年に、誰々と一緒にして下さい、また逆に誰々とは絶対に一緒にしないで下さいと(希望3人まで)書いておけば、大抵は考慮してくれます。その子の学校生活が楽なものになるように、ということで。。その辺が素晴らしいですよね! 一方、人数の関係で、コンボクラスが作られることも。(例えば5年生と6年生の生徒の混じった合同クラスとか)下の学年の優秀なこと、上の学年の遅れている子を選んで入れているので、そういうクラスに当たると、皆はアンラッキーと大抵嫌がります。また息子のときは、二人の赤ちゃんを抱えた先生が彼ののクラスを受け持って、引き継ぎをしながら一日おきに出てきて教えるのですが、先生には都合がいいかもしれませんが、生徒は混乱するのでは><;と思いました。こういうところが、働く方の権利の守られた?アメリカ。


あと、学校は親のボランティアに結構頼っていて、読みが遅れている子、算数の遅れている子を、ボランティアの親がクラスから呼び出して個別に教えたり。(私もやってました) 先生のお手伝いをするボランティアでは、教材を作る作業、配布物を配る作業、添削などもやったりします! これは、日本の先生は全部自分でやることですよね? しかし、アメリカでは先生は当然のように親たちを使って、自分は定時でさっさと帰ったりします。日本の先生のように、学校時間外も居残ってやったりはせず、成績表を作る作業などは、Teacher's work dayという日をわざわざ設けて、子供たちははその日はお休みにされちゃいます! その辺が、ただでは絶対に働かない!アメリカ人。

その代わり、先生って働かないときには保証されていなくてですね、例えば夏休みの2ヶ月半(長いですね!)は、無給だったりするので、小学校の先生ぐらいでは男性は安月給になってしまって一家を養っていけず、そのために夏休みはアルバイトをしたりします。お友達なんかは、学校の先生がスーパーで試食の販促を担当しているのを見たときは、切なくなって、会わないように避けて通ったと言っていました・・ 日本じゃあり得ませんね^^; 


その他、こちらの学校の”ないない尽くし”オンパレードをいってみよう!  (イェイ♪)


・授業参観がない:アメリカ人の親は、自分の子供が授業を受けているところを見たいという野次馬根性がないのか?! それとも自分の子供が見たければボランティアでもして垣間見ろ、ということか。


・運動会がない:Field Dayというしょぼいイベントはあるが、50m走とか走り幅跳びとかの陸上競技をする程度のもの。日本の運動会に比べて盛り上がりに相当欠ける。



・掃除の時間がない:カストディアンといって、放課後に掃除専門の雇われた人が来る。仮に子供を掃除に使ったりしたら、この訴訟社会では、子供は掃除のために学校に送っているのではない!という親に訴えられかねない(^^; (掃除も良い勉強だと思うんですがねー。)

・始業式・終業式がない:学校は幼稚園でも、初日からいきなり全日授業に始まって、全日授業でブチッと終わる。泣く子も黙るこの容赦なさ!

・曜日による時間割がない:毎日金太郎飴のようにほぼ同じ時間割。 うちの子なんて、毎日デジャブを見ているようとすでに目がうつろ(爆)

・教科書がない:日本のように、皆に各教科一冊ずつ配られる国が認定した教科書、というものはない。代わりに、学校から借りる辞典のようなぶ厚い教科書はあり。いちいち持って帰るのが大変ならば、オンライン教科書を見ながらやる! もしくは先生が配るプリントのみ。
国語では、図書館の一般の本を教科書のように次々と読ませ、その本に対して作られた問題をオンラインでやって,クリアーすればもう少し上のレベルの本へと進んでいく。


・体操服がない:体育のときも、服を着替えるでもなく、そのままダラダラと校庭や体育館へ。 靴も、上履きも体育館シューズもへったくれもない。

・制服がない:これはもちろんそうですが、ピアスOK(鼻であろうが眉毛であろうが)髪もパーマ・毛染めOK、他タトウーもおそらくOK? 露出がひどくない限り、先生は個人のファッションに干渉する権利はない! 

・クラブ活動がない:いや、一応ありことはありますが、日本の中学校や高校のように、休みも早朝も出て来て、これが熱血青春だぜ!!いうクラブはないです。 あっても3ヶ月ごとにスポーツが変わり、放課後課外活動程度のものにクールに参加するだけ。スクールバスの関係で、どの学年もいっせいに始まっていっせいに帰るのが基本スタイルです。

・週末や休みの間は宿題がない:せっかくの休みの日に、家族でどこかに遊びにいけなくなるような宿題を出す野暮なことはしません!というのが西洋社会。だから、長い夏休みも宿題ゼロ(遅れている子を除き)。休みにも遊ばせまいと、ここぞとどっちゃり宿題を出すアジアの国とは対極の発想ですね。塾もないので、長い夏休みが終わると、大抵の子は習ったことをかなり忘れていて、しばらくかかって元に戻すのが先生は大変だとか。

・学校にプールがない:これは、日本はプールがないと学校として開校出来ないと思いますが、こちらでは個人の習い事の範疇なので、プールもプール授業もありません! そのため、習わない子はカナヅチのまま。

・集団身体測定・検査の類いがない:これも個人主義のアメリカ、そんなことは各個人で病院で調べるもの、ということか。だから、病院に行かない家の子(保険がなかったりして)は知らないままかもー。


ちなみに、うちの子の小学校の場合ですが、授業に図工と理科がなかった! 日本の広く浅く一律に、という教育概念と違い、こちらは美術もやりたければ放課後に個人で習って下さい、ということのようです。(事実、放課後にお金を払ってやるクラスは校内にある)その代わり、選択した人には公立校でもバイオリンだってトランペットだって授業中に教えてくれるのがアメリカ。

さらに予算の厳しい地域では、音楽も体育もなし、といったことが普通にあり得ます。先生に払う給料がないために、学校を週3日制にする?といったことも本気で話し合われていたりするので、一応全国一律の教育を期待出来る日本とは、大違いですね。アメリカは本当に格差が激しいので、住む地域によって公立校でも全然レベルや充実度が違ったりします。ですから、人が引っ越すときは、その地域の学校はどうか?ということをまず念頭に置いて住む地域を決めたりします。 そうなると、良い学区の地域は当然人気が上がってきますから、だんだんとそこの土地や家の値段にも影響します。


あと、アメリカの学校で驚いたことは、寄付金集めのイベントの多さ! 公立校でも、年に何回あるでしょうか、大々的なファンドレイジング(資金集め)は。クラスごとに金額を競争させて、一番だったクラスにはピザパーティーなどのご褒美があるので、先生も子供たちを駆り立てるようなことを言って子供を洗脳するのが、私はどうもいただけないです。ちなみにうちの子供は洗脳されやすいので、帰って来たら早速小さなセールスマンよろしく、カタログを広げて、あれを買えこれを買えと言ってきます(汗) が、夫はそういったファンドレイジング大嫌い人間なので、頑として買ってあげません。 そのため、彼女の売り上げ成績はいつも最低(^^;で、私はそれもかわいそうで、なんだかなあと思うのです。 学校全体の目標額も棒グラフで張り出されていて、目標額を達成したら、校長先生がココナッツの殻のビキニを付けて、フラダンスをやります! などと言うと、子供らはそれを見たさに、わーっ!っと頑張っちゃいます。(子供って単純ですからね^^;;) 校長の権威って一体・・(汗汗) 


これを校長先生(男性)が・・・うぐっ(*_*)


その他、学校のお祭りがあると、遊園地のようにチケットを買わせ、親や先生がボランティアとしてポニーに乗せたり、ジャンピングハウスを呼んで学校に設置したり、夜店にあるような輪投げや当て物をやったり、と一日頑張ります。 私はそこでパイ投げというコーナーを任されたのですが、そこではパイ皿に、生クリーム(缶スプレーでシュー!って出すやつね)をてんこもりにしたものを、レインコートを着て髪もなるだけ隠した先生や校長先生の顔に投げつける! もちろん、30分やったあとの先生の顔は、真っ白で目も開けられないほど><; もう、あれを見たときは、なんと捨て身~、お金のためにそこまでするか!!と涙が出る思いでしたよ(T_T) 子供たちは、日頃権威のある?先生の顔を狙ってキャーキャーもので、案の定ものすごい長蛇の列が出来てましたけどね^^; (儲かりまんなー!)


アメリカの学校の悪いことばかり書いていますので、いいことも書きます(笑) 

アメリカの学校では、そのハイテクぶりに毎回驚かされます。まず、学校には黒板もなく、今ではホワイトボードさえない! 娘の中学や高校ではActivBoared(アクティブボード)というものを使います。それは、先生のPCと連結していて、プロジェクター的にPCの内容が映し出され、しかもそこに特殊なペンで先生や生徒が書き込むことも出来る。 先生の胸にはピン状のマイクが留められていて、それで授業をするから、静かに!と叫ぶこともない。(大学か?) 生徒ー先生、親ー先生とのやり取りは基本Eメールで。 宿題はオンラインの教科書を使ってやったり、勉強用のソフトを使ったり。宿題をオンラインで提出することもある。
(家にPCがないという想定はない?)小学校からパワーポイントの使い方を授業で習い、中学では、パワーポイントでプレゼンテーションは当たり前。 (会社か?) また娘の場合ですが、サイエンスの授業は、全員にiPadが配られてそれでやります。 学校からの連絡は、横のつながりの連絡網というものはなく、すべて自動電話メッセージで。子供が図書室の本を返していないとか、ランチ代の預かり金がマイナスになっているとかもロボットのような気持ちの悪い声の自動音声電話が時々かかって来る。
また、息子の場合ですが、高校では6教科のうち3教科がコンピューター関連。これでは、PCに強くならない方がおかしい。アメリカが世界でIT技術のトップを走っているのは、こういうところからかもですね。


中学(6年生から中学生のところも多い)からは自分のクラスというものがなく、子供たちは完全に自立して、自分だけに割り当てられた時間割の通りに毎時間先生の待つ教室へと移動しなくてはなりません。休み時間は5分だけ、その間に自分のロッカーで必要なものを取って、慌ただしく次のクラスへと急ぎます。
自分の成績は、いつもオンラインでチェック、それまでの評価がはっきりと分かります。その中で納得がいかないものがあれば、自分で先生に交渉しにいく。行かないと悪い評価のまま。学期末の3者懇談は、何と生徒が主導でやり、先生と親は見ているだけ。生徒は、親に自分のやったことや成績のプレゼンテーションをやってみせる!(私も最初はこの発想にえ、大丈夫なの?!と度肝を抜かれましたが、子供の自主性を育てる上で、すごくいいと思います!)
しっかりしないとやっていけない、アメリカの中学生!

高校は義務教育なので、私立に行く人以外は、中学同様地域の高校に上がるだけで受験戦争というものがないため、これは素晴らしいと思います。ただし、小学生も中学生も、出席日数が足りていなかったり、成績があまりに悪かったりすると留年になります! また中学校・高校でも、小学校同様優秀な子用のクラスはあって、高校を早々に終わらせて大学に飛び級をすることも可能です。

話は戻りますが、
体育では、日本のような跳び箱を使ったり、マットを使ったり、道具を使うような授業はなくて、鬼ごっこをしたりドッジボールをしたり、学校の休み時間にでも出来るようなこともやったりするのが驚きでした。あと、アメリカは肥満の問題が深刻なので、毎回始まりのときにマイル・ランと言って、学校の周りを何周か走ったりして、とりあえずカロリーを消費させられます。あと、面白いのではWiiのJust Danceを授業に取り入れて、子供たちにダンスで体を動かさせる、という時もありました! 子供たち嬉々として踊りまくる♪♪ (ゲーセンか?)
しかし私は、子供の健康を気にするなら、運動よりも学校のランチのジャンクな内容を先になんとかせーよー、って思うんですがね^^;;

あと、お菓子には「大変」寛容な国、アメリカ。お昼までの中間休みには、モーニングスナックタイムと言って、お腹がすいた子は持って来たお菓子やエナジーバーをぼりぼりと食べたりします。 小学校では、先生は授業中に良いことをしたり問題に答えられたりした子には、その都度キャンディをあげる@@; あと、誕生日の子は買ったカップケーキなどをクラスの人数分持参して、おやつの時間に皆に配って祝ってもらいます。(幼稚園か?)
バレンタインデー、イースター(4月のイベント)、ハロウィンには、お菓子を持って来て皆でクラスでパーティー。ってなわけで、毎日誰かの誕生日やイベントで学校でお菓子を食べることになり、本当にアメリカの子供たちは家庭も入れたらどれだけお菓子を食べることになるかと心配になるほどです。


そして、学校のランチ時間には、家から自分のランチを持って来てるか、また学校のカフェテリアででホットランチと言って、その都度買うかします。

ちなみに、学校で出される、ある一週間のメニューを書き出してみましょう。

月 Aランチ:ペパロニピザ
  Bランチ:チーズピザ
  Cランチ:ヨーグルト&マフィン

火 A:チキンタコス
  B:フィッシュタコス
  C:サラダトッパー WGロールパンつき

水 A:ベルギー風ワッフル シロップ付き
  B:チーズたっぷりの卵ののったマフィン
  C:ヨーグルト&マフィン

木 A:ホットドッグ マスタード付き
  B:ターキーサンドイッチ
  C:サラダトッパーランチ ロールパン付き

金 A:チーズバーガー
  B:ベジタブルガーガー
  C:フィッシュバーガー




・・・(^^;;  かな~りキテますでしょう。


ちなみに毎週がこんな感じ、そしてどこの学校もほとんど大差ないです。

また、貧しい地域には特に、学校にコカ・コーラなどの炭酸飲料の自販機が設置されていることも(><;

これは、公立学校はもちろん郡とか市が運営しているのですが、貧しい地域は学校のお金がないために、コーラ会社などが学校の備品などの資金援助をする代わりに自動販売機を置かせてください、学校のメニューにこれこれ(大概はジャンクフード)を入れてください、と言ってくると、彼らの言いなりになってしまうからなんですね。

ーーって、なんとも殺伐とした気持ちにならせてしまいました。これも『貧困大国・アメリカ』ならではでのことすね。


さて、アメリカの学校はさぞかしいいだろうなあと思っていたそこのあなた! いろいろと聞いて、考え方が変わってきたのではありませんか?
日本の学校も一長一短ですが、アメリカの学校も同じくいいところもあれば、悪いところもある! 外から見ると、日本の学校制度は、案外とても素晴らしかったんですよー
(*^ー^)ノ