完全なるボランティア | 日々の日記

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二児の母です。家族のこと、ガーデニングの日常を書いています。時折、精神障害者の実母について毒を吐きます。

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我が家の通り沿いに50mほど歩いたところに、ゴミの収集所があります。収集所と言っても、立派な設備は無く。ただ月極め駐車場に面した公道にゴミを置くだけのスペースです。


30年くらい前までは、そこは民家の目の前でした。いつの間にか売りに出され、月極め駐車場になりました。

駐車場の出入り口の脇=誰も人が住んでいる土地の前ではない ことから、ゴミ置き場としては最適だと思います。


しかし、それが原因で、無責任なゴミの捨て方をする人が後を断ちません。


こちらの地域では、昔からなんとなくゴミ収集所が決まっていて、我が家は別の収集所なので、関係ないと言えば関係無いのですが。


カラスが生ゴミの袋をつついたり、分別されていないゴミが何日も置きっぱなしで、しまいには風に吹かれて我が家の方にゴミがやって来るためむかっ


よその班のゴミ収集所なのですが、時々掃除をしに行っています。


しかし、何度きれいにしても、また翌週には指定曜日以外の日に未分別のゴミを出す人がいて、ごみ収集トラックが来ても回収してもらえず、また私が掃除をしに行くことの無限ループになっています。


以前は、そのゴミ収集所のすぐそばに住んでいる近所のおじさんが自主的に掃除をしていたそうです。なぜならば、このおじさんのお宅は、半世紀以上このゴミ収集所を使っているので、メンバーの一人としてこの場所の美化を一人で自主的にしていたようなのです。


そのおじさんは、私が小学生の頃から知っているおじさんで、当時は今の私ぐらいの歳だったと思います。いつも「よっ!元気か?」と声をかけてくれます。そのおじさんも、もう80代。奥様も長いこと闘病中で、近頃はご夫婦で散歩をする姿も全く見なくなりました。時々、具合が悪くなるのか、1年に3回くらい救急車がやって来ます。3ヶ月くらい前に、たまたま玄関先で植木の手入れをしていた姿を見かけ、思わず「おじさん、元気?」と話しかけたのですが、「あまり元気じゃないんだよな。心配してくれてありがとうな!」と返事が返ってきたので、おじさんもいよいよ健康状態が悪くなってきたのかも知れません。


3年くらい前でしょうか。

いつものようにその問題のゴミ収集所をひとりで掃除していたら、おじさんが家から出てきて

「ありがとうな。ここはオレが何十年も掃除してきたんだけど、いくらキレイにしても、ここの住民はダメなんだ。きちんとゴミを出さないんだよ。おじさん、もう歳をとったから、掃除ができなくなってきてね。気力も無くなってしまったから、掃除をするのをやめたんだ。バムケロさんはあっちのゴミ収集所を使っているのに、わざわざ掃除をしにきてくれてんだよな。おじさん、時々家から見てたんだ。ありがとうな。」

と、話しかけられたことがあって。


急にゴミが放置されるようになったなと思ったのは私の勘違いで、そのおじさんがずっと掃除をしていたのをやめたからだと知りました。


そんな経緯もあって、忙しい時はしばらく放置してしまうのですが、そのままにしておくと、また風で我が家にゴミが流れてくるので、可能な時に掃除をしています。


このゴミ収集所の利用者には、おそらく10軒ほどの利用者がいるはずなのですが、みんな自分たちが利用するゴミ収集所なのによくもこんなに知らんぷりができるものだなと呆れます。


いつも未分別のゴミを出す住人は、時々個人情報の入った伝票までごちゃ混ぜでゴミ袋に入っているので、どこのお宅なのかも私は知っています。


このゴミを出す住人は古くから住んでいる人なので、仕事柄「もしかしたら認知症で分別ができなくなっているのかな?」と思ったりもしたのですが、どうやらそこに居候している住人とは苗字の異なる子世代(と言っても、私より10くらい上)が原因と分かりました。配達票や納品伝票、レシートまでごちゃ混ぜゴミの中に入っているので。


自分の出したごちゃ混ぜのゴミがいつまでも収集してもらえない光景


「分別して出してください」というシールが貼られても放置の光景


見かねた誰か(私)がいつも新しいビニール袋に分別して入れ直してくれている光景


そして、無事に収集されてゴミ収集所に何もなくなる光景


これを見て、何も思わないなんて、大人として終わっているなと思います。


今週も、何日か前からごちゃ混ぜのゴミが入った大きなゴミ袋が1つ。


日中は仕事もあるし、仕事帰りの時間はまだ日が高くて暑いので、なかなか片付けに行くことができませんでした。


何日かそういうゴミが放置されていると、その場所ゴミがゴミを呼んでしまうんですよね。


今日、やっとこの時間に手が空いたので、使い捨てビニール手袋とゴミ袋を何枚か持って、片付けに行って来ました。


可燃ゴミ、不可燃ゴミ、資源ゴミ各種…

と、結局、全部のカテゴリーのゴミがごちゃ混ぜになっていました。宅配伝票もありました。


胃薬、肝臓の薬(お酒を飲む前に悪酔いしないように飲む薬)などの市販薬のビンと、お酒やビールのビン、缶。ツマミの缶詰の空き缶、空瓶…。

ゴミに不健康が表れていました。


「バチでもあたりやがれー。このヤロー。」

と、心の中で乱暴な言葉を呟きながら片付けて来ました。


ボランティアって、自分の心に余裕が無いとできないものですね。


今日はイライラしてしまったから、私の負けだな。

何十年もひとりで掃除をしてきたあのおじさんにはまだ敵わない。