先日友人とランチをした際に、「今日ちゃんと勉強道具持ってきた?病院でまっている間に何かしないの?」と言われ

はっとした。


私の友人は9歳年上で、最近まで海外を飛び回っていた。その彼女がいま資格を取るために半年程プログラミングの勉強をしている。
全く畑違いの分野だし、それを一から若い人に混ざって貪欲に勉強している。

私は夏に癌の疑いがあってから、半年以上が経っているけど、ずっと何もせずに病院にいき、携帯電話をいじるくらいで何もせずに病院での待ち時間を過ごしてきた。

それには自分なりに理由があった。
癌の疑いがあり検査を繰り返していた時期は、とにかく不安で何をしていても落ち着いていることができず、活字すらまともに読めないから、本一つを手にする事すらしなくなっていた。

1回目の手術日が決まって、入院日数が2週間程度と聞いた時は、さすがに何かその期間で出来ることはないかと考え、2週間で取れる資格を調べたりしたけど、とりあえず手っ取り早く語学の勉強をしようと教材を持ち込んだ。
しかし手術前は緊張や検査や処置が多く何もできず、術後は回復が遅くしばらく動けず、そして何よりも手術の結果がよくなく、予想をはるかに超えた自分の病状に心が追いつかず、何もできなかった。

そして2週間のはずだった入院は3週間にも及んだが、その後教材を開くことは一度もなかった。


私はこの時から、
癌だから、、、気持ちが集中できない。
癌だから、、、先が見えない。
癌だから、、、やってどうなるのか。
抗がん剤の副作用で具合悪いしできないし。
と考えるようになっていた。


だからその後の抗がん剤投与で病院に行くときも、2回目の手術の時も、本一冊も持たず、何かを学ぼうともせず、ここまできてしまった。


友人に「今が一番のチャンスじゃん。せっかくもらえた時間なんだから、何か物にしなきゃ勿体無いよー★」と言われ、いままでの時間をどれ程言い訳に使っていたのかとはっとした。


どんな状況でも人は学ぼうと思えば、学べる。
勝手に理由つけて、言い訳して、殻に閉じこもったのは私自身。
せっかくもらえた時間。。。


その通りだ!


何か前に進まなきゃ。
癌になったから出来るようになったことがあったっていいじゃん!
そしていつか癌になってよかったって言えるようにならなきゃ!





6クール2投与翌日
これといって副作用も出てなく、家族のサポートも受けているお陰で普通に過ごせてる。ありがたい。