先日大学からのら友人が遊ぼっと連絡をくれた。
私の事情をしらない友人だ。
お互いの家まで2時間かかる距離に住んでいて、元気な時は私が子供2人を連れて電車で家まで遊びに行くこともよくあった。
しかし今はそんな体力はない。
「ごめん、最近体調よくなくて、あんまり外出てないんだよね。」
と返した。
メールで癌を告白する気持ちにはなれなかったから。。。
すごく心配するメールが来て、何かあった?と聞かれ、煽るような事はしたくなかったけど、文字に書くのもしんどいから今度会った時にゆっくり話すといって、無理矢理終わらせた。
その日から毎週末には「土日どちらかあいにあっていい?」と連絡をくれていた。
そして今日、弾丸でおチビを2人連れて2時間電車に揺られて我が家まで来てくれた。
この2日私はなんて切り出したらいいのかずっと悩んでいた。そこまで重い病気を想像していないだろう友人に、これまでの事情を全部話すのはなんからしんどくて、、、
「どうした?なんかあったの?大丈夫かい?」
「、、、実は、、、がんになっちゃて」
一瞬止まった空気。
「どこの?」
「卵巣がん」
ここからの質問はほぼ単語のみ。
泣いてしまいそうになるのを必死でこらえて眼を合わさずわざと明るく話し続けた。
予想以上に広がってしまっていた事、手術でとりきれなかった事、取れない箇所に癌がある事、ステージが3のCである事、抗がん剤を使用し副作用がある事などなど
いつも明るい友人は泣いてくれた。
私をハグして本人が一番辛いのにゴメンねといって泣いてくれた。
癌になったと話して何人の人が泣いてくれただろうか。癌ってやっぱり死を連想させるからかな?
それとも闘病があまりに過酷だからかな?
家族はもちろん、友人、子供の習い事の先生、お世話になってる助産師さん、病気を話した半分以上の人が泣いてくれてる。
ずっと我慢してたけど、相手に泣かれるとやっぱり釣られて泣いちゃう。
そしてあー私って癌なんだな、重病なんだなと改めて再確認する。。
でも泣いてくれる友人がいるって幸せな事だな。
ありがたい。
友人達のためにも元気になって治ったよ!って笑顔で報告したい。
癌は治る病気なんだよって。