卵巣がんになって、手術で両卵巣と卵管と大網という臓器を摘出した。
本来は子宮も全摘出だったんだけど、腫瘍の癒着がひどくて、抗がん剤後にもう一度取ることになった。

私には3歳と6歳の子供が二人いる。
子供には恵まれたし、それだけで十分幸せなんだから、卵巣やら子宮を全摘出することなんて、大したことじゃないと思われる。

私も友人や他人だったら、もう子供いるんだし、それより命だよって言うと思う。

でもいざ自分がそれらを全て失うってなった時、妊孕のことを真剣に考えていた。

正直3人目もありかなーっと思い始めてた時期だったし、なぜか主人には3人の子供に囲まれてる姿を想像することが結婚当初からあったからだ。
だからこそ子供用品は捨てずにとってあった。

もし、私が子供を産むことができなくなったら、他人の妊娠出産を心より祝うことができるのかな?羨んで僻んでしまうんじゃないか、と真剣に悩んだ。
案の定、検査で病院に通う度に、妊婦さんや生まれたての赤ちゃんを見て「いいなー私にはもう新生児を抱くことできないんだ」と寂しく辛くなっていた。
女性外科の中にある産科と腫瘍科、天と地の差だ。
どこの病院も気を使って遠くに配置してほしいなと心から思った。


どうしても〝産めなかったから2人にした〟ではなくて〝産めても2人にした〟という納得が欲しくて、親友に相談したら、3人の子供を私が受けたような満足いく教育を受けさせるにはいくらかかって、今の収入に照らし合わせ、老後の貯蓄はらどのくらいかまで、計算してくれた。
正直私立の大学に行かせてもらった夫婦なのに、1人には大学諦めてもらわないと、自分たちの老後の生活やっていけない現実をまじまじと見せつけられた。

3人子供がいたら、、、っていい事を想像する事は容易なんだけど、その時の私の心はマイナス面を想像する事は全然できてなかった。

もちろん正直今でも羨ましいけど、でもでも我が家にはまともに育ててあげる金銭的余裕はなかった。

納得した。
子供は望んで2人。
彼らの幸せのために命を最優先にする!




でも手術が終わって2ヶ月が経とうとしている今、ふと目にする芸能人の妊婦写真や子供のことをつづったブログを目にして、まだまだ羨ましさ疎ましさの方が優ってる自分がいる。


早く前向かなきゃ。





2クール目3投与後6日
足の裏の痺れあり
引き続き味覚障害あり
便秘なし
だるさなし