昨日も脱毛について書いたけど、改めて脱毛について感想をまとめてみました。
使用してる抗がん剤は
カルボプラチン➕パクリタキセルでddTC療法というもので、一週目に2つの薬を点滴投与して、二週目と三週目はパクリタキセルのみ投与する。
そしてその両方の薬の副作用で脱毛がある。特にパクリタキセルは全脱毛と書かれていて、様々な抗がん剤の中でトップクラスに脱毛するらしい。
それを毎週投与しているため、看護師さんや薬剤師さんにも再三『完全脱毛します』といわれてきました。
初めの投与から三週目の初日に少しづつ抜けてきた。
ドラマの様な抜け方を想像していたけど、ある日突然髪をとかしてるとブラシにごそっと、という感じなことは無かった。
毎日力のなくなった毛根からパラパラと抜けてくるイメージで、手ぐしで引っ張ると数本づつ抜けてきた。
しかし洗髪は想像以上に抜けて大変だった。
抜け出して3、4日抜ける量もかなり増え、抜け毛が多いと頭部で髪が引っかかり流れてくれず必死で削ぎ落とすイメージで絡みを解きながら流した。排水溝が詰まるとよくいうけど、もはや塊がごそっとおちて流れる事ないくらいの山になった。
この時は涙が止まらなかった。
そして抗がん剤投与から四週目の今は頭皮がしっかり見え残りわずかになってしまった。
抜ける合図として、ヒリヒリする感じがあったりしますと言われていたけど、私にはその感じは無かった。というか分からなかっただけかな?
それよりも抜け出したら、毎日チクチクする痒みがあり、そこをかくと抜けるという感じ。今もかゆみは続いてます。抜けきるまで続くのかな。。。
完全脱毛だから身体中の毛は全て抜けるといわれてるけど、みんな頭髪から抜けるみたい。
私も例外なく頭髪から抜けて、そして下の毛がパラパラと抜け始めてる。しかし抜けてほしいスネ毛や脇毛、腕毛はいまだに変化なし。
そっちから抜けて、最後に頭髪なら良かったのになー。
すね毛なんて引っ張ってもビクともしないでいる。
陰毛はそもそも手術前に切られてるから短かくてそれだけでもチクチク不快なのに、その毛が下着の中に落ちてきてるから、弱い皮膚に突き刺さり痛みがあったりして本当にやっかい。
今後眉毛や睫毛そして鼻毛まで抜けてしまうらしい。元気な毛たちを全て失わせてしまう抗がん剤はやはり相当な劇薬なんだな。
良く脱毛前に短くした方がいいっていうけど、それは人によるって思います。
自分に合わせたやり方で脱毛に備えた方がいいと思う。
ただしウィッグは脱毛前に準備した方がいいと思います。安心できるし、試着の時にいちいち鏡の前の抜け出した自分を見なくていいし、かぶる度に抜ける毛に悩まされなくていいし。
脱毛はやはり精神的ショックが一番大きい。見た目の変化、毎日鏡の前で病気を再確認させられるつらさ、羞恥心、いろんな意味でかなしくなる。
ただし髪がなくても死なない。それよりも血液内で起きてる副作用の方が本当は怖いことばかりだし、なによりも癌が消えてくれれば、抗がん剤投与を終えることができ、いつか髪が生えてくる。
とにかく今はショックでも、1日でも早く顔を上げて生活できる様にがんばろう。