100円読書「利休にたずねよ」 | bamboohouse-masterのブログ

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マスターの気まぐれ写真日記

直木賞受賞作


「利休にたずねよ」を


読んでいる


物語は


利休本人と


彼と関わりがあった人々の


一人称で語られる短編形式


いきなり


利休が聚楽第内の


一畳半の茶室で


切腹の日を迎えるところから


話が始まる


そこから


時をさかのぼりつつ


話が展開していく


秀吉は利休を


茶頭としてそばに置き


引き立てていたが


美へのこだわりや


世間が利休の才能を


もてはやすことに


だんだん


腹立ちを覚えるようになる


あげく


自分に


素直になびかない利休に


理不尽な因縁をつけ


切腹へ追い込むのだ


利休の美学


その根源は何か


読み進むうちに


ストーリーの展開方法や


文章の巧みさに


引き込まれる


面白すぎるぜ~~!


登場人物に宿る


人間が持つ本性を


うまく表現している


読者の私も


隠しているつもりの本性を


作者にのぞかれているような


そんな


気分にさせられる一冊


お気に入りの本になった


しばらく時間を置いて


また読んでみたい