闘病日記2 | バンビ宮崎のファイトクラブ

バンビ宮崎のファイトクラブ

尼崎のバンド、ワービー&サービーのギターボーカルを務めさせてもろてます。2023年に食道胃接合部癌を患い、サバイバーとして、頑張っております。
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日記が一度に上がらなかったので、後半を上げるバンビ宮崎です。皆さんいかがお過ごしでしょうか?


6/2

何度か目は覚めるものの、今までのように線が身体のあちこちあるわけではないので、かなり寝やすかった。ただ腰痛はなかなかだ。


気分転換にヒゲを剃ってみた。

くらいやる事は無い。


ストレッチなどを出来る範囲でやるけど、腰の重ダルさはなかなか消えない。真紀にマッサージしてもらいたいなどと、ワガママな考えが頭をよぎる。


そういえば、術後、どんどん贅沢になっていってる自分に気づく。術後は生きてる事に感謝してたのに。いつのまにか、自由に動けるようになりたい、お茶以外の物を飲みたい、コーヒーか?いやビールが飲みたい、タバコもいいんじゃない? 何も反省してないな。もう少し謙虚に生きなと思う。


今日の朝食は白米とゆで卵と大根とにんじんの煮物と缶詰フルーツと牛乳。


朝食後に便通があった。ほぼ正常運行に近づいてきた。


外は朝からずいぶんと雨が降っている。予報通りだ。もう少ししたらリハビリ。今日は500m歩く予定だ。その前に、心電図と血圧測定。からのストレッチと500m歩行。歩いた後の心電図と血圧測定。問題は無さそうだが、後ほど主治医の見解があるらしい。



少しまた点滴との事。造影剤を流すやつみたいだ。えらいもんで、食欲も出てきたのか、動くようになったからなのか、昼前なのにお腹が空いた。


待望のお昼ごはん、白米に鶏肉とにんじんとブロッコリーとじゃがいものソテー、えんどうとキノコのバター炒め、お野菜の卵和え。うんうん、やっぱりなかなか美味しい。


昼食をいただいて、ちょっと動きたいのだが、なんせ点滴中なので、そんなにウロチョロも出来ないので、少しふて寝でもしよう。


午後からのリハビリの前に、入浴をする事になった。入院してからは、身体を拭く程度で、ベタベタする身体がうっすら気持ち悪かったので、すごく嬉しい。入浴とはいっても、シャワーなんだが、温かいお湯で身体を流すのは格別で、いつもより時間をかけて身体を洗った。看護師さんから、明日もシャワーするかと聞かれたので、もちろんイエスと応えた。


続いて午後のリハビリだ。やっぱりストレッチが気持ちいい。今回も500m院内をグルグルと。明日明後日が理学療法士さんがお休みなので、月曜日に退院予定の私とは、今日で最後という事で、軽く挨拶してリハビリを終えた。


残っていた点滴をする予定だったのだが、看護師さんが手間取って、ほとんど終わってるしもういいですよね? と言われたので、煩わしいのがイヤな自分と意見が合ったと言う事で、点滴も終了。手首から針が外れた。


今日は、朝からずっと雨で、結局プロ野球も中止。夕飯まで退屈なので真紀とLINEで連絡。月曜日の退院の打ち合わせなんかをしていた最中に、次女から入籍したとの報告。以前に6月に入籍する予定を聞かされていたが、すっかり忘れてたのと、細かな日を聞いてなかったので、少し驚いた。それはそうと、看護師さんからこの度のザックリの治療費を教えてもらった。33万円だそうだ。やっぱり仕事は辞めれないか。


そうこうしていると夕飯の時間。白米と春雨サラダに厚揚に鳥ミンチを挟んだモノとかぼちゃのたいたん。相変わらず食べたら眠いの体質は変わって無いのだが、それこそ今寝るとややこしいので、日頃やらないスマホゲームやらで、時間をつぶす。


テレビもあまり興味がある番組もなく、創作活動の気分にもなれないので、早く時間が経たないかばかり考えている。


ようやく最後の回診が終わり、ニュースを見ながら真紀とおやすみの挨拶を交わして、横になった。睡魔がスーッと近寄ってきたので、テレビを消して布団を被り、寝入ったはずだったが、少しの息苦しさで1時間後に目が覚めてしまった。夢の中で息苦しくなって倒れてしまうのだか、目が覚めて、そういやホンマに倒れたんやったと、改めて現実を確認すると、なんだか辛くなって、心なしか胸も苦しいような気がして寝つけなくなってしまった。


それでも深夜1時以降の記憶はない。


6/3

昨晩は寝付けなかったが、5時くらいに1度目が覚めたが、安定の2度寝で6:30に目覚めた。


今日は特に予定が無く、イベントはシャワーくらいだ。


真紀から毎朝おはようの挨拶がくる。すごく嬉しい。きっと真紀も不安なんだろう。なんとも不出来な旦那様だ。


腰はずっと痛い。割と重症だ。湿布も貼っているのだが、的を得て無いような気がする。ストレッチでもするか。


数少ないイベントの朝ごはん、白米に冷奴、野菜の和え物に味噌汁と、缶詰ミカンと牛乳。せっかくのイベントなので、いつも以上に時間をかけていただく。


夜勤の看護師さんから日勤の看護師さんに引き継ぎ。昨夜、少し息苦しくて眠れなかった件、しっかり引き継がれていて、軽く注意を受ける。ちゃんと心配してくれてるんやなぁと感心。そして、ビビってる自分に反省。


そうこうしてるとシャワーのお誘い。もしかすると、昼から引越しせねばならないかもなので、出来る時にやっておく。これは人生においても同じ。今回の教訓。


やっぱりお湯をかぶるのは気持ちいい! 短い頭の毛をこれでもかってくらい洗って、身体も手の届く限り洗い、すごくさっぱり!


お風呂から上がって、食事前の健康診断、体重と血圧と脈拍。血圧なんて見たこともない素晴らしい数値だ。クスリって凄い。


お昼ごはんは、毎回その日の一番豪勢な食事だ。

ワカメの炊き込みご飯に鯖とじゃがいもとにんじんの煮物、デザートにシャインマスカットゼリー。なかなかの食べ応えで、ゆっくり堪能し過ぎて、看護師さんが途中に下げに来てしまった。


お腹がいっぱいになったので、少し昼寝でもと横になる。ただ、看護師さんの往来で、やっぱり落ち着いては寝られない。前を横切るたびに、自分に用事か?と起き上がってしまう。まぁこれくらいの方が夜眠れるだろう。


看護師さんが、余りにも退屈そうな私を見かねて、散歩でもするかと提案してくれた。散歩といっても病院の9階フロアをグルグル回るだけだが、今日は天気も良く気持ちいい。何メートルとか気にせず、ブラジル体操的なことも取り入れつつ、15分ほど身体を動かした。


喉が渇くだろうと、看護師さんが新しいお茶を用意してくれた。ここに来てからお茶と牛乳しか飲んでない。今までコーヒーと炭酸水とアルコールしか飲まない生活とはえらい違いだ。


夕飯は白米にナスのおひたしと酢の物に高野豆腐の卵和え。やっぱり昼の方が豪勢だ。そして、何よりお楽しみの野球が始まる。ただ部屋のテレビは民放しか映らないので、19時まで我慢だ。それまで真紀がLINEで知らせてくれる。ホントに愛すべき妻だ。


野球を見ながら真紀とLINEでおしゃべり。なんだか付き合ってる気分になる。これはこれで貴重な時間なのかも。


あまりに試合がもつれて、民放での中継は終了。ラジオは少しうるさいので、サタデーステーションを見ながらアプリで試合の経過を追う。勝利を確認して就寝。


6/4

今朝は4:30頃にいったん目覚めて、安定の二度寝で6:00に起きた。術後すぐくらいは、少々胸の違和感があったが、今はもうほとんどない。まったくないと言い切れないのは、きっと倒れた時の不安がまだ残っているからだろう。メンタルの弱さからだと思う。


朝ごはんは白米に味噌汁、ゆで卵とブロッコリーとにんじんのサラダ、そして缶詰のフルーツと牛乳だ。今日から、自分で薬の管理をすることとなっていて、いきなり食後の薬を飲み忘れそうになった。ちゃんと習慣づけねば。


今日も看護師さんがシャワーをするかと尋ねて来たので、即答でもちろん。10時からシャワータイム。せっかくのイベントなので、この度も時間をかけて丁寧に、手の届く範囲をまんべんなく洗い、すすぎもしっかりと。またしても少し長かったのか、看護師さんが途中に生存確認の声かけをしてきた。


ここまでくると、新たな検査や治療的なものはない。一応常時心電図や呼吸を計測するものは貼り付けて、モニターに飛ばしてるようだが、もちろん異常を示さない限り問題なしだ。


そうこうしてるいとお昼ごはん

白米と卵豆腐、野沢菜とキノコの煮物に鶏肉ブロッコリーキャベツのソテー。これが最後の昼ごはんの予定だ。


今日はまだなかった便通が食後に訪れる。相変わらずナイスな便だ。心筋梗塞のおかげで、腸か良くなったのか?


14時から我等が阪神タイガースと千葉ロッテマーリンズとの一戦。佐々木くんと才木くんの投げ合い。手に汗握る投手戦。途中、検診があったのだが、看護師さんも興奮して変な数値が出ないか心配していた。ゲームは4番大山のタイムリーと梅野のホームランで2-0で勝利!才木くんは完封!


ヒーローインタビューに続いて、勝利監督インタビューまで見て、少し運動しなければと、9階のフロアをグルグルと10分ほど歩いた。特に息切れとかは無いが、なんとなく体力が落ちてるような気がする。帰ったら少しづつでも歩かねば。


続いて最後の夕飯。白米と大根と豆腐と煮魚、それにポテトサラダと缶詰フルーツ。いや、結局美味しかった。もう少し食べたいくらい。でもこれが腹八分目なのか。


テレビカードを真紀に買ってもらったのだが、1000分あったのが、残り91分。最後は寝る前にニュースでも見ようかと思っている。


就寝前の検診も終わり、最後の夜だ。優しくしてくれた看護師さんともお別れかと思うと、少しさみしい。


ガーシー氏逮捕のくだらないニュースを見ながら眠りにつく。