こちらも原田マハさんのですが
同じかたの作品とは思えないくらい
まったく別テイストの小説でした
サクセスストーリー&ロマンス?
「マイ ・フェア・レディ」? ううん
「プリティー・ウーマン」? ううん
「プラダを着た悪魔」? 違う違う
サスペンスなのかと思うほど
謎めいて魅力的な登場人物に翻弄されました
でも やっばり
苦しくなるくらいの愛の物語かな
タイトルの“♯9”にも意味がいっぱい
作品ナンバー? 指輪のサイズ?
部屋番号? 社員番号? 名前?
繋がっていきました
この小説も何が大切なものなのかを
教えてくれると思います
そして美術作品がどうして素晴らしいのかも
上海の観光地の売りで
橋の上から願いながら魚を逃すと
その願いが叶うって出てきます
“逃げた魚は大きい” の言葉があるように
願いは叶わなそう
川に戻って行く魚は
願いが叶わず泡に消えてく
人魚姫を想像してしまう
それでも願いを叶えて欲しくて
しかたないラストでした
そしてわたしの
指輪のサイズは♯7
なんとなく気になる数字は♯38
文庫本がなくて単行本で持ち歩きました
ちょっと新鮮な読書になりました
またね☆