今日があることに“感謝”致します
ありがとうございます。
「金を作るにも三角術を
使わなくちゃいけないというのさ--
義理をかく、
人情をかく、
恥をかく、
これで三角になるそうだ」
:夏目漱石
吾輩は猫である より
金を作るだけではなく
生きてく上で、蔑にしがちな “三欠く”
今一度、見直したいですね。
あの大学の会見は残念です。
“ 五・六十年前までの武士は、
毎朝行水をして身を清め、髪を整え、
また髪に香をとめ、
手足の爪を切って軽石でこすり、
こがね草でみがき、身なりを整えた。
特に式具一式は、錆(さび)をつけないようにし、
ほこりをはらってみがきたてておいた。
身だしなみを整えることは、
一見伊達者のように見えるが、そうではない。
今日は討ち死にかと、
いつも必死の覚悟を決めているからで、
もし乱れて討ち死にでもすれば、
日頃の覚悟もあやしまれ、敵にはさげすまれ、
見苦しい限りである。
だから老人も若者も身だしなみに気をつかったのである。
これはいかにもめんどうで、
時間もかかるように思うけれども、
武士の仕事とはこのようなことなのである。
ほかに忙しいことや、手のかかることはないのである。
常に討ち死にする覚悟を決め、
そのことに徹し、死ぬ気になって奉公につとめ、
武道に励むならば、恥をかくことはない。
このようなことを全く忘れ、
欲得や自分勝手に日を送り、
何かにつけ恥をかき、
しかもそれを恥とも思わず、
自分さえよければ
人はどうなっても構わないなどといって、
勝手気ままに振る舞うことは、
まことに残念なことである。
常日頃から必死の覚悟がない者は、
往生ぎわも悪い。
また、平素から必死の覚悟でいるならば、
どうして賤(いや)しい振る舞いができようか。
このことをよくよく
肝に銘じておかなければならない。
また、ここ三十年来、人々の気風も変わり、
若侍の出会った時の話は、
金銭の話か損得勘定のこと、
また家計の話、衣裳の吟味か色欲の雑談ばかりで、
こうした話題でなければ
座が白けてしまうと聞いている。
なさけない風潮となったものである。
昔は、二、三十歳までの者は、
もとより心の中に賤しい考えを
もっていなかったので、言葉にも出なかった。
年輩の者が不用意に口をすべらしても、
失態のように思われていた。
今の世間は派手になり、
暮らし向きのことばかり大切に
考えているからこうなったのであろう。
自分の身分にふさわしくない
ぜいたくさえしなければ、
どうにかやっていけるものである。
また、近頃の若者でしまり屋を、
しっかり者などとほめるのは浅はかなことである。
しまり屋はとかく義理を欠く。
義理を欠く者は下劣な人間である。”
:青木照夫
「いま、なぜ武士道なのか」より
武士じゃなくても 武士道です。
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