先日「カオス」について少し書いたのだが、ちょっと調べてみると、20世紀後半からの自然科学の世界では 「自然界はカオス的なゆらぎを持って動いている。」 といった理論が認められているそうだ。
たとえばろうそくの炎の揺れ方、鼓動、木漏れ日、小川の流れや波の音、目の動き方・・・自然界にあるものすべてが規則性があるようで、実際はゆらいでいて、実は人間がそのゆらぎの中に身をおくととても気持ちの良い状態となるようです。
たとえば、人の脈拍というのは誰しも一定の間隔ではないのだが、その 「ゆらぎ」 が健康の人よりも病気の人の方が小さい事がわかってきているとの事で、カオス(混沌)は決して異常な事ではなく、むしろ自然なこととして受け入れるべきとの認識に繋がってくるのもしれない。
で、ゆらぎが組織運営に及ぼす影響についてなんですが、会社などである程度の秩序が出てくると、より標準化された規則に則り枠にはめた運営に向かう傾向にあるように思われるのだが、それは時にマニュアルと称して必ず守らなければならないものとの認識の中、組織が動く事となる。
5S活動というのもそうで、すべてのものが整理・整頓されて整然としてくると、会社内のものがだんだんと、ゆらぎのない幾何学的なものばかりになってくるように感じる事もあったりする。もちろん効率性や生産性は当然向上するわけで、良い事であるのは間違いないのであるが、何となく息苦しく、日々そうした中で仕事をする人達にとって、実はストレスや疲れが溜まっていたりしているのではないかと思ったりもするわけです。
また仕事をしていてある意思決定をする上で、規則がそうであるからといって実は他の選択肢があるにも関わらず、その先の判断までの思考が停止してしまい、変化に柔軟に対応できない事があったとするならば、間違いなく組織にとってマイナスであるわけで、規則に対し微妙なゆらぎを持って対処できる意識が重要ななってくるわけです。
ただ、だからといって、組織がいつもゆらいでしまっていたら、もちろんそれは機能しなくなるわけで、自然界の基本原則のように、「ゆらぎ」とは、絶対にゆらがない磐石なものがあってこそ、その効果がはじめて出てくるわけで、当社においてはまだかなりのステップを踏まなければその領域に到達できそうにはないようです。(;^_^A