初代はその財を築く為に、死に物狂いで働いて、文字を習う暇も無かったのだが、その子供や孫は財産を使うばかり。そのうち悪い遊びを覚え、三代目になると財産といえば自分の家ぐらいしか残らなくなってしまう。最後にはその家さえも手放さなければならず、ただ一つ身に付いた腕前、そう 「売家」 という文字を唐様のしゃれた書体で書くという・・・
江戸時代に作られた川柳だそうで、まあ、私は四代目なんですが、当社もここまでくるには結構危ない橋を渡ってきているわけで、中国の古典にも 「創業は易く、守成は難し」 というのがありまして、昔からどの世界も三代以上続かせる事は難しいようです。ただ、日本には創業200年以上の企業は、3,000社も存在するそうで、100年以上となると、なんと50,000社もあるそうだから、創業55年のわが社はまだまだなんでしょう。
で、継続していくために必要なのが 「理念」 となるわけで、「創業の理念」 であり、「経営理念」 なんですね。会社の底力の根源はもちろん社員であって、彼らに理念を理解してもらって行動してもらえれば生き残っていく確率は極めて高いものとなるのでしょう。しかし、模範となるべき経営者が理念から逸脱していったら社員は理念に従うのではなく、得策だと思う方に流れていく事となるわけで、そうした流れが多くなっていくことで、会社は危機に陥る事となるのです。
さて、そんな中、強固に継続してきた制度が2つあるようです。それは、「官僚制度」と政治家の「世襲制度」。これらは国民からあまり知られないうちに、その基盤が継続出来るように変革されてきたわけでして、今、ようやく多くの国民に気が付かれて問題になっているのですが、変えるのはなかなか難しいようですね。しかし、本来の 「理念」 を失ったものは、結局は滅びていくしかないのです・・・