「遊びの教育」で大切にしていることの中に、「できたこと」があります。


生まれた時からサッカーの上手な子はいません。


グラウンドに立っている子供たちは、「できたこと」の積み重ねをしてスクールへの参加をしてくれていることでしょう。


スクールでは遊びの基礎やサッカーの基本を指導しますが、「できたプレー」はその子本人のものです。


指導者はただそのお手伝いをするだけです。


そしてできれば「できたこと・成功したこと」をサッカーノートに書くように言います。


サッカーノートを書くことはけっして強制ではありませんが、全員に書いてほしいと思っています。


しかし日本人だからなのか、それとも「自慢しているみたいでいやだな」と思うのか、子供たちはなかなか「できたこと」を書こうとしません。


そのかわりに「できなかったこと」はたくさん書いて、まるで「反省ノート」になっています。


そんな子には「あなたがもしサッカーでできなかったことを全て書こうとしたら、このノート1冊では足りません」と言っています。


もしかしたら日本全体の教育の問題点かもしれません。


中学生の後半からは少しの反省やその改善の内容を書く子が増えてきますが、高校生になっても「できたこと」ノートは基本的に変わりません。


サッカーだけでなくスポーツの現場では、「できなかった」探しをして、選手に罵声を浴びせているシーンをいまだに見かけるのは私だけでしょうか?


日本代表と言えども勝敗に一喜一憂するより、内容を重視したいと思っています。