一般名はビキサロマーであり、現存の塩酸セベラマーと同様の薬剤である。
よって、透析中の慢性腎不全患者における高リン血症に適応のある薬剤である。
キックリン。名前の由来は“リンに効く”から来ているようだ。
現在、高リン血症治療薬としては主に3つのタイプが使われている。
どれも作用機序としては、食事中のリンを吸着する薬剤である。
一つは長く使用されてきた炭酸カルシウム製剤である。カルタンなどの製品が有名だ。
炭酸カルシウム製剤はカルシウムとリンの愛称が良い事を逆手に取った薬剤だ。
カルシウムとリンは胃の中で結合すると不溶性のリン酸カルシウムとなる。
不溶性となるため、吸収されず糞便中に出される。
ただし、不溶性のリン酸カルシウムが形成されるには胃内が酸性に保たれている事が必要であり、PPIやHRAなどの併用で効果が減弱したり、用法が食直後だったりする。
さらに、炭酸カルシウム製剤は成分中にカルシウムを含有しているため、血中カルシウム値を上昇させてしまう。
そこで、カルシウムの代わりに別の金属を!と考えだされたのが炭酸ランタンである。
ホスレノールチュアブルなどが有名である。
炭酸ランタンだと、胃内のpHも気にする必要がなく、カルシウムも含有していないので血中のカルシウム濃度も上昇させる事はない。
まさに、完璧な高リン治療薬なのだが、ただ一つ懸念がある。
それは、まだよくわかっていない金属という事である。
ランタンって。どんな元素記号なのかもわからない・・・。
それにより、未だわかっていない副作用などが現れる事を懸念される先生方もいる。
3つ目は塩酸セベラマーであり、これはリンを不溶性の物質に変えるというよりは、網のような構造をしたポリマーでリンを絡めて糞便中に出すという発想の薬剤である。
カルシウムを含まないため、血中のカルシウム濃度も上昇させない。
この塩酸セベラマーの最大の欠点といえば、便秘の副作用である。
ポリマーであるため、膨張し便通が悪くなるのである。
さらに、塩酸セベラマーでは大きなポリマーのところどころでCl-イオンが付着しているため、Cl-を吸収しすぎると、過塩素血症性の代謝性アシドーシスが起こる可能性がある。
今回のキックリンでは
まず、塩酸セベラマーに比べて水を含んでの膨張率が少ないという事がより優れたところである。これにより、腹部膨満感や便秘が軽減された。
ポリマー系の高リン治療薬ではこれは非常に大きいと思う。
これは、塩酸セベラマーに比べてビキサロマーは網目が細かい構造になっており、水の浸透が少ない。そのため、膨張が少ない構造となっている。
さらに、ビキサロマーは構造内にCL-イオンが無いため、過塩素血症性の代謝性アシドーシスの懸念も少ない。
ポリマー系の高リン治療薬ではたくさん服用しなくてはならない事がネックである。
このキックリンカプセルも1号カプセル(1.5cm×6㎜)を1回に2カプセル服用する用法である。
カプセルはやや大きなカプセルである。カプセルが大きくて飲みづらい患者さんは脱カプセルしたいところだが、脱カプセルすると嫌な臭いがするようで脱カプセルは禁止のようだ。
嚥下に難ありの患者さんはこのキックリンは適さない事になる
塩酸セベラマーにて便秘がひどい方にはキックリンへの変更で幾分か緩和されるかもしれない。
よって、透析中の慢性腎不全患者における高リン血症に適応のある薬剤である。
キックリン。名前の由来は“リンに効く”から来ているようだ。
現在、高リン血症治療薬としては主に3つのタイプが使われている。
どれも作用機序としては、食事中のリンを吸着する薬剤である。
一つは長く使用されてきた炭酸カルシウム製剤である。カルタンなどの製品が有名だ。
炭酸カルシウム製剤はカルシウムとリンの愛称が良い事を逆手に取った薬剤だ。
カルシウムとリンは胃の中で結合すると不溶性のリン酸カルシウムとなる。
不溶性となるため、吸収されず糞便中に出される。
ただし、不溶性のリン酸カルシウムが形成されるには胃内が酸性に保たれている事が必要であり、PPIやHRAなどの併用で効果が減弱したり、用法が食直後だったりする。
さらに、炭酸カルシウム製剤は成分中にカルシウムを含有しているため、血中カルシウム値を上昇させてしまう。
そこで、カルシウムの代わりに別の金属を!と考えだされたのが炭酸ランタンである。
ホスレノールチュアブルなどが有名である。
炭酸ランタンだと、胃内のpHも気にする必要がなく、カルシウムも含有していないので血中のカルシウム濃度も上昇させる事はない。
まさに、完璧な高リン治療薬なのだが、ただ一つ懸念がある。
それは、まだよくわかっていない金属という事である。
ランタンって。どんな元素記号なのかもわからない・・・。
それにより、未だわかっていない副作用などが現れる事を懸念される先生方もいる。
3つ目は塩酸セベラマーであり、これはリンを不溶性の物質に変えるというよりは、網のような構造をしたポリマーでリンを絡めて糞便中に出すという発想の薬剤である。
カルシウムを含まないため、血中のカルシウム濃度も上昇させない。
この塩酸セベラマーの最大の欠点といえば、便秘の副作用である。
ポリマーであるため、膨張し便通が悪くなるのである。
さらに、塩酸セベラマーでは大きなポリマーのところどころでCl-イオンが付着しているため、Cl-を吸収しすぎると、過塩素血症性の代謝性アシドーシスが起こる可能性がある。
今回のキックリンでは
まず、塩酸セベラマーに比べて水を含んでの膨張率が少ないという事がより優れたところである。これにより、腹部膨満感や便秘が軽減された。
ポリマー系の高リン治療薬ではこれは非常に大きいと思う。
これは、塩酸セベラマーに比べてビキサロマーは網目が細かい構造になっており、水の浸透が少ない。そのため、膨張が少ない構造となっている。
さらに、ビキサロマーは構造内にCL-イオンが無いため、過塩素血症性の代謝性アシドーシスの懸念も少ない。
ポリマー系の高リン治療薬ではたくさん服用しなくてはならない事がネックである。
このキックリンカプセルも1号カプセル(1.5cm×6㎜)を1回に2カプセル服用する用法である。
カプセルはやや大きなカプセルである。カプセルが大きくて飲みづらい患者さんは脱カプセルしたいところだが、脱カプセルすると嫌な臭いがするようで脱カプセルは禁止のようだ。
嚥下に難ありの患者さんはこのキックリンは適さない事になる
塩酸セベラマーにて便秘がひどい方にはキックリンへの変更で幾分か緩和されるかもしれない。