その後の話をしよう。
彼女に贈ったあの本は出版されることになった。
あの御伽話は彼女の為のものだから、タイトルを変えた。
創作した本の出版は初めてだったのでペンネームをつけることにもなった。
彼女は言葉遊びが大好きだったから、僕の名前Charles Lutwidgeを上下逆さまにしてラテン語で読んだものに決めた。
そして本は1865年に出版された。
『不思議の国のアリス』著者ルイス・キャロル
さらに後に発表する本に載せた詩の最後に、僕はこう書く。
“いのちとは 夢 でなくてどうする?”
永遠の少女は今も
兎の穴の中で
穏やかなる夢を見ているだろう。