年を重ねていくと、犬も不安を感じるようになります。
いわゆるシニア犬と言われる年齢は
7歳以上と言われています。
視力に衰えを感じたり、
耳が遠くなったり、
足腰が弱くなってきたり・・・
明らかに若い頃とは違うことにワンちゃん自身も気づきます。
我が家の2代目も12歳になり、
かなり『老い』を感じさせる行動も増えました。
10歳頃はそうでもなかったのですが、
寝ている時間がとても多くなりました。
行動的だった2代目も白内障を患い、少し消極的になってしまったことも影響していると思います。
■ シニア犬に必要なこと
日常生活を送る中で、"落ち着く場所" が重要になってきます。
寝ている時間が増えるので、暑さ寒さ対策は重要です。
冬の寒い日は、気がつくと手足が冷たくなっている時があるので、なるべく暖かく居られるよう工夫しましょう。
ベットやマットを床に直置き寝ている場合、床暖でなければかなり冷え込むので高さをあげて暖かくしてあげましょう。
この時、足腰の弱いワンちゃんは注意して下さいね。
数センチ厚いマットを下に1枚ひくだけでかなり違ってきます。
冷えは血液の循環も悪くなり、健康に直結してくることなので、
十分に注意してあげて下さい。
逆に暑い日は、人間より体感温度が高いので、犬の快適な室内温度は25度前後と言われています。そのため、エアコン温度は少し低めの設定で、直接当たらない場所に寝床を用意してあげましょう。シニア犬は温度変化に対応しづらい体にだんだんなってくるので、水分補給もきちんと取れるよう環境を整えましょう。
気がついたら『熱中症』ということもあり得ます。
一度かかるとその年は完治できないのも熱中症の特徴です。
あなたの環境作りが愛犬の健康に繋がってるいるのです。
■ シニア犬の心境の変化
我が家のシニア犬は、ひどくさみしがり屋になり、
誰かがいれば、必ず膝の上や近くに寄り添っています。
家族がいないことを寂しく思う気持ちがとても強くなりました。
10歳の頃に色々考えた末3代目を迎えた時は、
それはそれは大変な喜びようで、
一気に若返った感じがしました。
視力や聴力も落ちて 何でもない扉にぶつかったりすることもありますが、若い奴には負けるもんか?と、ライバル意識を持ち
ご飯の時間や散歩タイムなど、明らかに様子も変わりました。
もちろん、犬の性格もあるので全てのワンちゃんがうまくいく訳ではないと思いますが、元々群れて生きてきた動物なので、
仲間がいるということは悪くないことです。
相性の問題さえクリアできれば、違った意味でも刺激的な良い老後を過ごせるのかもしれませんね。
■ シニア犬の食事での注意点
食事は、カロリーよりも脂質に気を付け、
栄養不足にならないよう注意しましょう。
ワンちゃんは脂質で太るわけではありません。
太る理由は炭水化物です。
シニア犬でよく低カロリーなどと書かれているフードを見かけますが、ヘルシーである必要はありません。
逆に肉メインの食事にして、ワンちゃんの体に合う良質なタンパク質を摂取することを意識しましょう。
量より質にこだわって、少量でも十分な栄養を摂取できるものがオススメです。
おやつなどは「鶏卵」がオススメの食材です。
我が家も普段はドッグフードですが、
時々ゆで卵を細かく刻んで与えると喜んで食べてくれます。
「鶏卵」にはワンちゃんが必要とする栄養素がほぼ含まれていて
皮膚病などで困っているワンちゃんには最適です。
病気で食欲がない時でも、食べてくれることが多い食材です。
ガンで亡くなった初代ワンコは、
病院のススメもあり、ゆで卵を時々食べていました。
ドッグフードは食べなくても、
ゆで卵ならOKという場合もあります。
病後の体力回復にも効果があるので、
もしもの時に必ず役立つと思います。
ただし、卵に含まれている「リン」を過剰摂取してしまうと
体に負担がかかるので、常食には向いていません。
■ まとめ
このように、年齢とともに気を配ることも増え、
何頭ものワンコを見送っても、一から考えることが多いです。
数年前とは違い、犬の介護グッズもネットで気軽に手に入るようになり、情報もある程度は自身で集められるようになりました。
できるだけ健康で動き回れる体作りを心掛け、
元気で長生きしてもらいましょうね。