日本有数の楽器メーカーであるヤマハの株主総会に行ってきました!

 

今回、画像データがなくて文章ばっかりで申し訳ないです…。

 

静岡県浜松市は「音楽の都」と言われています。

何しろヤマハをはじめ、河合楽器、ローランドなど、

わが国を代表する楽器メーカーの本社が集中しているのです。

その中で唯一保有しているヤマハ(7951)の株主総会が本日行われました。

 

そういや過去にこんなの書いてました。この後18年に株主になっています。

 

いやもうびっくりした、すごい株価上下するんだもん。毎日3桁動く(単元で5桁)。

60万円の単元株価が40万円くらいになったりする。値動きの大きい銘柄です。

結構長いこと、含み損の塩漬け銘柄になってました。高値掴みしちゃってたかな…。

でも、それじゃ経営がリスキーかと言えば決してそんなことはない。全然、ない。

手放そうとか損切りしようとかは、全然思わなかったです。

 

時価総額は現時点で一兆超え。市場は文字通り、掛け値なしで「世界規模」です。

長期で見ていくなら、買い時さえ選べば結構頼もしい会社だと思います。

5年ほどはヨコヨコですが、10年以上見ていけば確実に価値を上げている企業です。

 

 

もうね、せっかく行ける余暇があるなら、今年度は行けるとこ全部行っとこう、と。

浜松は自家用車で行ける距離です。頑張って早起きして出かけました。

早起きの甲斐あって開始30分前には到着(早いのか?)。

ただ、敷地に乗り入れると警備員さんに誰何されます。

え?駐車場の準備ない?

 

痛恨のポカです(よくある)。案内書にも「駐車場ないよ」って書いてある。

現地で読み返して確認しました(バカ

警備員さんにお詫び言われてしまったけど、謝るのはこっちの方だ、という…。

幸い近隣にコインパーキングあったのでそちらに駐車。時間内に会場に入れました。

 

改めて正門をくぐります。

しばしば画像がアップされる「ピアノ鍵盤テイストの横断歩道」の現物を確認。

先日のトヨタと同じく工場が併設された本社ビル、流麗なデザインですね。

…しまった、両方とも撮影しとけばよかった。

 

会場ビルに到着。ハガキを渡し、番号札と総会用「招集ご通知」を貰います。

「持ってるからいいよ(郵送されたもの)」と言ったのですが、

総会で渡されるのは会計報告など詳細な記載がされており、別物でした。

もたもたしたせいでぽんこつポイントさらに加算。先が思いやられる。

 

開始までの間に渡された資料を読みます。幸いヤマハは今季、増収増益でした。

ただ、半導体供給の混乱でかなり大変だったし、原料高騰は足枷になった。

また、電子楽器、音響機器ともエントリーモデルの販売減があり、

中国市場でのアコピ販売の後退も重しにはなったようです(現状5割が中国市場)。

それを補ったのは円安による収益の増加、北米でギターが売上良好だったことなど。

欧州市場で楽器販売が好調だったのも貢献した、とのこと。

総合楽器メーカーの面目を保ちつつ、他事業でも業績は伸ばしたようです。

 

 

今回の総会では「お土産とミニコンサートはありません」の付記がありました。

私は初参加なので知りませんが、土産はともかく…え?コンサートあったんか!と。

ちなみに参加した株主は意外なくらい少なかったです。100人弱じゃないかな。

それも、男性がほとんど。「さらりまん」風(企業枠)はあまりいなかった感じ。

女性比率が高かった(というか夫婦参加が多かった)スクロール、

女性もいたけどとにかく人数が膨大だったトヨタなどと比べてもカラーが違う。

こういう雰囲気は、本当に来てみないと判らんもんだなあ…と実感しました。

 

定刻にチャイム、まず情報統括の実務スタッフ4人が中央に詰め、重役陣が登場。

この辺の流れはどこの株主総会でも共通です。

中田社長の議事進行は、当初やや硬め(緊張?)な印象があります。

配布された資料を補うように、動画でも業績の推移が説明されます。

議題はシンプルに配当金額と取締役専任の2件。

議決前に質疑の時間が用意される、だんだん慣れてきました。

 

ただ、人数の少なさもあってか質問する株主さんはあまり多くない感じ。

議長も「ここでそんなに時間取る感じじゃないよね」という雰囲気はあります。

それでも質疑は興味深いものがありました。

 

浜松は中南海トラフの真上にあり、震災のリスクが懸念される地域。

備えはできているか、という地元支持者ならではの質問も出ました。

OBの株主さんからは「コンテストでの打倒河合はかなわんか」の激もあり。

コロナ禍での社員フォローは万全だったか、など暖かい質問が続きます。

 

個人的に気になった「中国でのピアノ販売」については、

「10年ほど前から地元メーカーの製造販売は確立しているが、

価格はともかく品質、アフターフォローで大きく優位にあり当面安泰」

の回答をいただき、一安心、といった感じでした。

「ブランドで勝負できる」というのは、まさに変え難い強みだ、と思います。

 

また、ローエンドモデルの販売減については楽器、音響とも個別に対応とのこと、

新製品の開発には精力的なようです。新規市場の深耕も期待したいところです。

 

昨今重視されているESG関連の課題にも対応すべく、新任取締役には

かなり若い世代とお見受けする女性が選ばれました。

米系一人、女性二人となり、多様性の体裁は整う様子です。

できたら米系の取締役さんのコメントも聞いてみたかったですが…。

 

「社員の意欲向上」「勤め易い職場作り」はどの企業でも取り上げられています。

規模の大小を問わず、経営陣には難度の高い課題だと思いますが、

ぜひ真摯に取り組んでいってほしいです。

 

 

スリムな進行で決議まで進み、11時には散会となりました。

空模様も安定し、車の元に辿り着き、番号間違えて隣の車に400円寄付し(バカ

今日はぽんこつポイントのボーナスデーだぜ。

 

滅多に来ないし散財ついでだ、とばかりにバーキンでドカ食いして帰りました。

 

 

ヤマハは、高品質で高付加価値の「楽器」という製品を扱う企業です。

直接の生存に関わらない嗜好品とも言えます(人はパンで生かされる)。

でも「人として生きる」必須、なのでもある(だがパンのみでは生きられない)。

ネット社会の普遍化で「生の楽器」の作り手としての立ち位置も変化するでしょう。

でも、それに対応しつつメーカーとしての種等にも対応していってくれる、

そういう期待を持っていたい企業だと思います。

 

がんばれ、ヤマハ。うん、マジで。

 

 

…蛇足ですが。

カバーに使った企業ロゴ、ヤマハ発動機とは微妙に違うのです。

細かな違いのトリビアについてはあえてここでは書かんとこう、と思います。

ご興味おありでしたら、一手間ググっていただければ幸いです…。