今年度で株主優待が終了になる日本たばこ産業。
5月上旬に受け取った、という方もおられる一方、6月までずれ込むかもという声も。
それくらい優待を受け取っていた株主が多い銘柄なんだな、と思います。
そしてその負担の大きさが廃止に至る理由でもあったのかも知れない、と思います。
今日ついに、その「最後の優待」が届きました!
私がこの銘柄を購入したのは18〜19年、依然として下落の続く時期でした。
煙草、という嗜好品を扱う寡占事業。かつては公的事業(公社)でした。
様々な公的事業が民営化された中でも、嗜好品に特化した企業です。
私自身はかつて喫煙者でしたが、個人的な理由で禁煙。
「かつての顧客」として、高配当と優待、売り上げへの期待から保有しました。
煙草といえば、酒と並ぶ人類最古の嗜好品の一つです。
近年は健康被害がクローズアップ、公共マナーも問題視される機会が増えました。
国内では喫煙者数や喫煙機会も減少しており、かつ課税負担も増加しています。
その一方で、かつての自分も含め多くの人々にとっては魅力的なアイテム。
まだまだニーズはあるのでは、と思ってはいます…。
とはいえ、国内の喫煙事業が頭打ちで伸び代が期待できないのは明らかです。
国内事業としては食品や医薬品などで多角化を模索しつつ、
タバコ事業は海外市場の開拓とM&Aで利益を確保する方向。
「加熱式たばこ」などはヤメ喫としてニーズが読みにくい分野でもあり…。
食品のテーブルマークブランドは善戦していますが、正直トップとは言い難い。
現状の稼ぎ頭はやはり、海外でのタバコ事業による売り上げがメインです。
そうはいっても流石に旧公社、海外投資家の比率はまだ12%程度の模様。
ESG投資の視点では資金投入が難しいんだろうな、というのは感じます。
政府(財務大臣)が1/3を占める大株主です。まだまだ親方日の丸。
個人株主は15%程度となっている、ある意味国策企業です。
傾いては欲しくない、そんな企業の一角ではあります。
まあ、企業名から「たばこ」を外さないんだからそっちで稼ぐつもりなんだな、と。
飲料事業の撤退が数年前ですが、食品もどこまで続くかわかりません。
個人的にはテーブルマークはいいブランドだと思うんですが…。
そんなテーブルマークの製品をいただける株主優待、今年が最後です。
私は200株保有していますので額面4,500円相当の食品をいただきました。
今年のラインナップはこんな感じです。
上面のビニールテープをカッターで切った時を想定し、段ボール一枚。
お知らせとご挨拶の文面が同封されていました。
それを退けたのが上の写真ですね。
ブランドのカップラーメン、ホームラン軒の醤油味が4個。
同じく味噌味が4個。
そしてお馴染みパックごはんが、今年は魚沼コシヒカリ(180g)12食分。
常温で長期保存の効く保存食品、本当にありがたいです。
ローリングストックとしては今回が最後、寂しいですね。
過去数年の内容からすると、ある種割り切った内容とも感じますが…
まあ「貰えただけありがたい」と思うべきなのかも知れません。
JTも今後の還元は配当で行う旨発表しており、来期の増配も報じられています。
今後どのくらいテーブルマーク食品を買う機会があるのかは未知数ですが、
興隆を期待したいと思います。
優待はなくなりますが、株価も上昇中。高配当銘柄としてホールドしていきます。
頑張れ、日本たばこ。今までありがとう、これからもよろしく。