退職した、のだと思うが何にも手続き済んでない(何しろ今でも社保の保険証持ってるし、今が有給扱いなのかどうかすらわからない)、非常に宙ぶらりんな三週間を居心地のいい自宅で過ごしまくってついに四週目に突入。いくらなんでもなあ、と会社に連絡を入れ、少しでも物事を進めることにした。

 

この三週間、家で過ごした間にしたことは…

ご飯作り、洗濯、衣類在庫チェックと不用品片付け。

ネットで情報集め。

庭の竹どもの駆逐(筍掘りや調理はまだできない)。

ちょっとだけピアノ自習。

少しだけ掃除、居間の片付け(でも元に戻ってしまった)。

ちょっとだけ株買って持ってるお金の預け先見直し。

 

全然忙しくしてない。もっとすべきことがたくさんあるけど放置してるし、でもまあ終日布団にくるまるような自堕落まではしていない。というか、たまに寝付けないし、そんな日の翌日でも5時くらいに目覚めてしまうし。8時まで寝てると寝坊しすぎだ、と感じるようになるなんて、以前の自分からしたら仰天するくらい日常感覚が変わっている。

 

後悔は、今でもある。退職したこと自体に後悔はない。こんなに清々しい気持ちになるのか、と思うくらい落ち着いている。後悔はもっと個人的な事柄に関してで、でもまあ、もうどうしようもない。どうしようもないことにこだわるくらい時間の無駄はないので、それくらいなら新しいことに自分の心を振り向けようと思う。思うからといってうまくいくとは限らないけど、ちっぽけでも具体的な事柄を一つ一つ積み上げれば、それはきっと道になる。

 

そんなご大層な決意の一つに炊事があって。

一人で自分の食事を賄うようになって、実は自分ができる範囲で自分が面白いと思うような料理を作って食べるのが意外なくらい面白くて楽しいことだと、それも仕込みや素材の常備や片付けまで(誰かのキッチンを借りるのでなく)自分の裁量でできるというのが楽しめるというのは、ほんとうに素敵な発見だったと思っている。

 

そんなご大層な料理なんかできない。せいぜいオリーブ油で炒めるとかトマトソースで煮るとかくらいだ。だけど、いくら美味しくて楽しくても毎日似たようなものばかり作って口にしてると飽きてくる。季節も変わるから旬の素材も変わるし、ネットで仕入れた情報から自分の欲求に近いアイデアが芽生えたりもする。

 

衝動買いでアジの切り身を買って、焼いたり煮たりも飽きてきて、そもそも扱えるかもわからないのに切り身なんて買ってきて、どうしたものかとレシピを漁っていたら…南蛮漬け、というエウレカを発見したのだった。しかも、南蛮オリジナル、エスカベッシュという代物が、ウチでもできるとネットは教えてくれたのだった。

 

玉ねぎ、人参、パプリカを刻む。ちょっとレンチンする。

ワインとお酢(米酢でいいんだってさ)、砂糖だのニンニクだの混ぜてマリネ液を作る。え?これも加熱するの?てか野菜とレンチンするんだったの?

塩して水気切ったアジに改めて塩胡椒、小麦粉はたいてアリーブオイルでじっくり焼く。弱火10分。

焼けたら熱いまま漬け込む。

粗熱取れたら冷蔵庫で一晩。

 

以外と簡単。でも、想定外の事態は複数。

お袋が切り盛りしてた頃から放置してた調味料類が使用に耐えるのかどうか。…お酢が少なかったからワイン足したけど大丈夫なのか、とか、なんか小麦粉の端っこにカビ生えてるっぽいけどカビの部分だけ排除して上の方掘って排除して、下の部分だけ使ったら大丈夫だろうかとか、粗熱って言うけど色々足したからもう一度レンチンしたりしてすげー熱いからしばらく冷蔵庫に入れられないなとか。不安要素は山盛りだ(笑)。

 

ただ、じっくり焼いたアジは骨も切り分けられるほどサクサクになってる。色々ごまかしたり適当にお茶をにごしたりした調理だったけど、他人に食べさせるには気がひけるけど、多分ナントカなってる、と思う。

 

ウェルシュ菌だけは気をつけて、なんとか明日には食べられるようになればいいな、と思う。そろそろ冷蔵庫に仕込みます。