最低最悪の全社イベントから一ヶ月。覚悟も予想もしてたけど、やはり見せつけられた現実にさらに心を削られた。

針の筵を辛抱しつつ業務を続け、「頼まれもしていない」引き継ぎマニュアルをバージョナップし続け、…ついに半月前から後輩が引き継ぎに来てくれた。社長への直訴メールが功を奏したのか、同僚が覚悟を決めて後輩を説得してくれたのか、後輩自身が自主的に来てくれたのか。

 

俺の見えている現実なんて、実際起きていることの中のほんの一部なんだろうと思う。いいことも、悪いことも。前例もなく必要と判断されないマニュアルだが、一応残していく。本当は同じ課のものに内容を精査しておいてもらいたかったが時間切れだ。そもそも役に立つ体裁になっているのかもわからない。実際の動きを文章だけで説明できているのかもわからない。無駄ではなかったと思いたいが、無駄になる可能性もある。

 

対人関係については俺自身の対応も決して良くなかったと思う。自分から種を蒔いたトラブルもあった。けっして、全てが仕掛けられたものではなかった。なかった、とは言わないが。全てが自分のせいだ、とは思わないが、同時に全てが他人のせいだとは言えない。ある出来事から心がすさんでいたのは事実で、それがなければここまで酷いことにはならなかったとは思う。でも、それがなかったとしても自分の方から誰かを不快にさせるようなトラブルはあったろうと思う。

 

今となっては、盆には帰らない覆水だ。

 

昨日の全社イベントは欠席した。もうたくさんだ、と思った。

もうあんな光景は見たくなかった。

帰り道は、巻き込まれずに自分で動いたことに開放感を感じていた。でもその晩、寝床の中で胸に錐を突き立てられるような思いをした。

 

明日1日出れば、もう会社に出勤する必要は無くなる。その前にもう一度、全社朝礼に付き合わなければならない。それさえなければ辛抱できるのだが。遅刻していこうかとも思うが、そうもいかないのだろう。もう一回、心を削らなければならないのだろう。それが終わって、連休になって、俺は自由になれるだろうか、ありもしない幻でまた心を削るのだろうか。